【家康も、余分なことをしやがって...】
昨日は、深夜に飲み歩いたというお話でした。ワタクシは歩いて帰れる距離に自宅がございますが、ワタクシの親友とそのお連れさんは名古屋近郊のお住まい。お連れさんの方は漫画喫茶で時間を潰して、始発で帰るとのこと。友人は、頑張ってタクシーを拾って帰っていきました。
その友人とね、「深夜に、1時間に1本でいいから交通機関が動いていたらねぇ」なんてお話をしておりました。名古屋の繁華街が今ひとつ活気に欠ける点は、こんなところにも原因のひとつがございます。まぁ、ワタクシが思うに、もうあとふたつくらい、原因があるのですけどね。
ワタクシ、歌舞伎町で働いていたことがございます。歌舞伎町は、早朝まで大勢がブラブラ歩いてた。そして、始発電車が超満員になる。酔っ払いで満たされた始発電車、一種独特な雰囲気でございます。みんな上機嫌なんで、車内がうるさい(笑)。皆が押し黙った通勤ラッシュの車内風景とは、別世界でございます。
歌舞伎町ってとこは、明け方までガチャガチャしております。その賑やかさに誘われることもあり、「終電を逃しても、始発で帰ればいいかぁ」なんて気分になりやすいのでしょうね。名古屋の繁華街の深夜は、居場所に困る。結局、サウナか漫画喫茶かということに。それ以前に、深夜の雰囲気が淋しすぎて、「朝まで」という気分になりにくいということもございます。
まぁ、そもそも交通の便が偏っているなどあり、名古屋近郊の人は車移動の癖が身につき過ぎております。ですから、「車で行けないのなら、最初から行かない」という事にもなり易い。交通機関に慣れすぎた東京の方々との差が、こういった形で出ているような気がいたします。
交通機関の問題がひとつ目だとすると、ふたつ目の原因は街並み。賑わう繁華街には、ある条件が有るそうでございます。それは、
・適度に道が細いこと
・適度に道がうねっていること
だそうでございます。道が狭いほど、人と人との距離感が増し、より賑わっているように錯覚するのでございます。また、道がうねって見通しが悪いと、これから見えてくるものへの好奇心が強くなり、街並み全体の魅力・好感度が高まるそうでございます。
え~と、名古屋、特に錦という繁華街は、実に、この法則のド反対を行っております。道は広くてガランとしている。しかも、格子状に並んだ見通しの良い道路。これでは、賑わうわけがない。ただねぇ、この「碁盤割り」と呼ばれる街並みは、徳川家康が城下町発展のために整備したもの。それが今ごろになって、水商売の足を引っ張るとはねぇ。
さて、ワタクシ、ひとつの改善策がございます。まず、夜は錦一帯を自動車乗り入れ不可にする。これは歌舞伎町でも実現しているので、不可能ではない。そして、空いた車道には、屋台を並ばせる。市道ですので、使用料として市にも収入が入る。その収入で屋台の管理・調整などをやればいい。屋台を無雑作に配置することで、見通しもあえて悪くさせるという寸法でさぁ。
では、次に進みましょう。最後に、錦の街を分かりにくくさせている原因がもうひとつございます。「住所」ですね。錦は各区画が大きすぎて、住所だけでお店を探すのは大変。大きなブロックを、グルッと一回りすることになりかねない。これは、日本の住所表記が、基本的に「区画を基準」というのに問題がございます。
錦だけ、住所表記を改めるべきでございます。幸い、商民の街として栄えた錦界隈には、各通りに昔ながらの名称が残っております。その通りを基準にした欧米風の「ストリート基準」の住所表記に変えるのがよろしいかと。まぁ、京都の住所表記がほぼこれに近いシステム。登記関係まで変えてしまうと大騒ぎですので、案内用の通称の住所ということで運営するのもありかと。
いやぁ、生意気に、いろいろと意見させていただきました。「魅力の無い街ナンバーワン」の異名を持つ名古屋。魅力アップのためにも、夜の街を少しでも盛り上げたいなぁとは思っているのですけどね。関係者の方、いかがなものでしょうか? では、では。
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