紹介しちゃうのでございます

2018/06/13

【ナースシューズ、最高!】

アスクル(業務用品の通販会社)でね、ナースシューズをセールしてましたので、試しに買ってみました。

いやぁ、ラクチン、ラクチン。靴底がちょっと厚めで柔らかめ。立ち仕事が苦にならないのでございます。また、見ての通り、幅広サイズでなおかつベルトで調整可能。ワタクシの様な甲のブ厚いイモムシのような足でも大丈夫。

踵の部分にベルトが有るのが、キモですなぁ。これでガッチリ固定しますので、安定感が有って動きやすい。しかも、石張りのようなツルツル滑る廊下での食いつきが良く、足が楽。肉離れをした時に思い知りましたが、滑りやすい靴底ってのは意外と足に負担をかけているのでございます。

看護師という立ち仕事が多い過酷なお仕事に特化すると、シューズというのはこういう形になるのですね。裏の滑り止めのゴムも、病院のツルツル滑る廊下を考慮してのことでしょう。ただ、この柔らかい靴底だと、へたるのが早いはず。ナースシューズ、かなりの消耗品と見たのでございます。

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2018/05/14

【My Favorite Things、略してMFT、ナンノコッチャ】

最近、ちょっと気になるもの。まず、これ。

「クロレッツ」。何だか分からずに、取りあえず、ルパン三世の絵柄で衝動買い。クロレッツだと知ったのは買った後でございました。どうにもこうにも、この金属製の容器が可愛くて。表面の微妙な湾曲に、やられちゃいましたねぇ。

さて、クロレッツだと分かった後も、その味がどうしても思い出せない。よ~くよく考えてみたら、ワタクシ、クロレッツを口に入れたことが無い! CMで毎日の様に商品名を耳にしておりますので、てっきり経験済みだと思い込んでおりました。ウ~ム、CMのサブマリン効果、じゃなかったサブリミナル効果、恐ろしや。

コンビニに3種類の絵柄が並んでまして、「3種類、コンプリートしたいなぁ」なんてぇ気持ちにもさせられてしまいます。まぁ、カワイイ容器ですけど、3つあってもしょうがない。ここは業者の陰謀には乗らないようにいたしましょう(あ~、でも、買っちゃうかも)。

さて、もうひとつ、最近ハマっているものがございます。それが、これ。

「スリザーリンク」というパズルでございます。毎日新聞の月曜版に乗っているのを解いているうちに、これもハマっちゃいました。そのうち、月曜日が待てなくなり、ネットに転がっている問題を解くことに。そしてそして、問題集の購入にまで至っております。お酒やギャンブルなら深刻な依存症でございますが、まぁパズルでよろしかったですねぇ。

これとは別に、もう何年も前からハマっているのが、これ。

「数独(すうどく)」と言われるパズルでございます。この「数独」という語、海外でも知られておりまして、「sudoku」として多くの海外のサイトが紹介しております。ところが、ところが、この「数独」という名称、パズル会社の登録商標だそうでございます。一般名は「ナンバープレース」あるいは「ナンプレ」と言うそうですが、まぁ「SUDOKU」という東洋的な響きが海外で好まれたのかもしれません。

画像で見ても分かるように、ワタクシがやっているのは数独の日めくりカレンダーでございます。1日1問。パズルを解いた後は、裏がメモ用紙に使えて便利、便利。もう4~5年前から毎年購入しております。

この日めくりカレンダー、最初の方は簡単で、徐々に難しくなっていく。3月くらいまでは楽勝でして、夏から秋にかけて難問がチョロチョロ混じってくる。年末は難問揃いだったりして、中には1時間以上悩み苦しむものもございます。毎年、「年末の忙しい時に~」と思いながら解いております。

若い頃から論理的なパズルが大好きなワタクシですが、現役の頃は、お店で待機中には、こういった論理的なことはやらないようにしておりました。実はですねぇ、パズルを解くとか文章を書くとか、そういった論理的なことをしていると、脳の男性部分が非常に活性化されるようなのでございます。

そんなタイミングで急に選ばれて接客しますと、まぁ、そういう時は苦労する。失敗したりもする。頭の中が切り替わってなくて、顔つきや声が変わっていたりするのでしょうねぇ。そんな経験を経て、脳みそに男性部分と女性部分が有ることを実感したりもいたしました。

今日は、ワタクシのお気に入りの紹介でございました。では、では。

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2018/05/06

【中国クオリティと戦う】

キャァ〜〜〜、大事件でございます。VIPルームに置いてある電気スタンド、あれが倒れたのでございます。幸い、お客様が帰られた後の出来事。倒れてきたスタンドをコンパニオンがうまく受け止めてくれたので、大事には至りませんでした。そのスタンドが、これ。

実はこのスタンド、前科がございます。上部の重量に比べて土台が軽め。もとより不安定なのでございます。う〜ん、こういうところは中国クオリティでございますね。以前よりちょいと心配でしたので、ソファーやテーブルで回りを囲み、養生(?!)していたのでございます。

ですが、倒れる時は倒れますねぇ。スタンド上部の電球部分、あれ、首をもたげてますでしょ。長年同じ方向を向けておりますと、スタンド全体がその重さのかかる方向にゆっくりと変形していくようでございます。それで、ガマンギリギリ限界を超えてしまったのでしょう。

さぁ、不備があればその日に解決! 名古屋薫、出動でございます(♪サンダーバードのテーマを各自脳内再生するように!)。ガラスの花びらが1枚破損。でも、今は便利な接着剤があるのでございます。それがこれ!

「ボンディック〜」(ドラえもんの声で脳内再生するように!)。今話題の紫外線で固める接着剤でございます。これがねぇ、とっても強力。従来の瞬間接着剤も強力ですが、あれは面積が小さい部分は不利。しかも衝撃に弱い。ボンディックは「盛る」事が出来るので、面積の小さい部分でもかなり強固に固めてくれるのでございます。

どうですか? よ〜く盛られているでしょ。これくらい盛ると、もう割れる前より強固かも(笑)。もし接着部分を折ろうとしても、多分、他の部分が割れちゃうはずでございます。ほ〜ら、こ〜んな持ち方をしても外れないのでございます。

このスタンド、以前にも倒れた前科が有ると申しましたが、ガラスの補修が出来なくて、泣く泣く捨てた部品がいくつか有るのですよね。ボンディックがもっと早く発明されていれば、捨てずに修理出来たでしょうねぇ。う~ん、残念!(ギター侍の声で、脳内さ...いや、誰?それ?って言われそうかな)。

微妙に変形した電気スタンド本体は、向きを180度クルッと回しました。これで重心が後ろに移る。上部の花びら部分を一度外して、これも向きを変えてつけ替える。これで、スタンドは安心。今度は本体の反り返りが逆になってますので、全体の重心がグググィッと後ろに移動しております。

まぁ、地震国ニッポン、念には念を入れましょう。それがこれ!

壁に鎖で留めちゃいました。え~と、どうしてこんな鎖が急に用意できるのかって? 「こんなこともあろうかと」なんて言いながら宇宙戦艦ヤマトの真田志郎が出してきたわけではございませんよ。それはですねぇ、「ここを直そう、あそこを飾ろう」とワタクシが衝動買いしてはそのまま倉庫で眠っている DIY 部品、それの宝庫が有るからなのでございます。

まぁ、壁際に、余った鎖がダラリと垂れ下がっているのはご愛敬。鎖を切る工具が無かったのでございます。時間の有る時に、金ノコでゴリゴリと切っちゃいましょうか。電気スタンドの転倒騒ぎも、これでひと安心。電気スタンドだけに、転倒(点灯)には縁が有るってか? お後がよろしいようで、♪テケテンテケテケテン、テンツクテンツク、テンテケテケテン。

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2018/04/29

【名古屋薫が知らなきゃ、もっと恥ずかしい】

コンビニで興味深い本を見つけまして、すかさず購入でございます。いつも衝動買いをするワタクシですが、今回は、ジックリ吟味した上での購入。『ナゴヤ歴史探検』、¥830+税でございました。

郷土の歴史ってのは小学校でサラッと習った覚えがございますが、つまらなかったですねぇ(個人の感想です、笑)。子供の頃から暗記ってのが大の苦手。忘れ物をしない日がなかったという忘れ物の名手。暗記教科はことごとく、大っ嫌いでございました。

「そんなワタクシにも、こんな教科書が有ったらもっと興味が持てたのに!」と思わせたのが、この本でございます。というのもですねぇ、本の帯に「名古屋市中学校で配布される」と書かれてございます。これと同じ物が、中学性に配られるのでしょうか? チョイト胸が熱いのでございます。

これを教科書として授業が行われるのかな? でも、カリキュラム押せ押せの現状で、ちょっとそれは考えにくいですよね。と、すると、「ただ配るだけ」ということ? 実際どうなのか分かりませんが、まぁ、こういった読み物として興味深い本が配られるというのは結構なことでございます。ワタクシの様な鳥頭でも、大丈夫!

先日のテレビ番組で、ビートたけしさんが、「歴史の授業は、古墳時代から時系列でやるからつまらなくなるんだ」と言っておりました。記憶に新しい現代に近いところから遡って教えていった方が、生徒が興味を示すはずということだそうです。

まぁ、完全に歴史を遡るように教えていくと、ちょっと混乱するかも。時系列をドンドン遡っていく『メメント』という映画が有りましたが、正にそんな感じ。因果関係を逆に遡っていくというのは、結構知的パワーが必要なのでございます。最初は面白くても、授業が進むにつれて脱落者がドンドン増えていく予感がいたします。

日本史の授業は、「戦国時代」「幕末」「明治後期~終戦」、まずこういったターニングポイントの時期だけみっちりやって欲しいなぁ。ゲームやドラマも多いので、みんな興味を示しやすいはず。あと、古墳時代~室町時代とかは退屈なので(個人の感想です)、残った時間でアッサリと。興味がある生徒は、自分で勉強するでしょ(笑)。

さて、最後に、この『ナゴヤ歴史探検』という本、随所にしるされたQRコードで動画の説明が見られるとのこと。これ、調べると、通常の教科書にも既に導入されているとのこと。でも、細かい規定がなく、扱いに困っているらしい。日本の教科書って、検定でがんじがらめにされてるからなぁ。

暗記がダメダメだったワタクシとしては、興味が湧くような面白い教科書の登場を、切に、切に、お願いしたいわけでございます。ほんと、暗記の弱い子は、学校で苦労するのでございます。あぁ、世の中に日本史と世界史が無ければ、ワタクシの人生は変わっていた...は大袈裟かな、アハハ、では、では。

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2018/04/22

【2段目までは簡単、最後の1段が難しい】

オモチャを買いました。またまた、衝動買いでございます。「Cube-tastic!」なんていう商品。まぁ、見るからに、あの、ルービックキューブでございますね。対象年齢は「6才以上」。ふむふむ、ワタクシは十分に対象年齢のようでございます。

「考える力がぐ~んとアップ!!」「楽しく学べる知育キューブ」なんてぇキャッチフレーズが箱を飾っております。実はこのオモチャ、単体では単なるルービックキューブですが、アプリをダウンロードしますとスマホで面白いことが出来るのでございます。

グチャグチャに混ぜたキューブの各面をスマホでスキャン(撮影)いたします。すると、あ~ら不思議、6面揃えまでの手順をスマホが教えてくれるという代物。ルービックキューブ解法のプログラムは昔から有りましたが、驚いちゃったのはスマホの処理能力の高さでございますね。ホント、ちっちゃなコンピュータでございます。

さて、これだけならわざわざ購入とか思わない。ワタクシ、何に惹かれたかと申しますと、キャッチフレーズに「法則が学べる」「6面揃えをマスター」と有る。おぉう、6面揃え! 子供の時、挫折しちゃったんですよねぇ。今、この年で、リハビリ兼ねて、復習いたしましょうかということで、購入に至ったのでございます。

でもね、6面揃えることには拘っておりません。むしろ、「ルービックキューブというロジカル(論理的)な世界」が好きなのでございます。「こう動かせば、この駒とこの駒が入れ替わる」とかいうキューブ独特の法則は、よく知っておりますよ。このアプリが、それを、どんな感じで論理的に説明するのか、それに興味を持ったわけでございます。

結果として、期待外れでございました。アプリは、単に6面揃えまでの手順を淡々と説明するだけ。せめて、「このステップは、○○の位置の駒を△△の位置に入れるための手順です」くらいの説明があるといいのですけどねぇ。延々と説明通りに駒を回転させるというつまらない作業が続くのでございます。

こりゃぁ、子供は飽きるな、きっと。そして、このアプリが今ひとつ教育的で無いと思うところはですねぇ、まず最初に「目的」を掲げてない。「目的ー過程ー結果」という流れがあるとしたら、その「過程」しか見せてこない。アプリに言われるままにキューブを動かしますが、いまやっている作業が何をどうするための作業なのかが全く分からない。で、気がつくと6面揃っているという「結果」がいきなり現れる。

ルービックキューブを知育として使うというアイデアは秀逸なのですが、いかんせん、アプリの出来がねぇ...アプリが「6面揃え」に拘らず、単純に「辺の駒を入れ替える手順」「コーナーの駒を入れ替える手順」だけを子供向けに説明し、後は子供がそれを応用するのに任せた方が教育的だと思うのですけどねぇ。

「これとこれを入れ替えたい」という目的が有り、アプリがそれの手順を示す。目的通りの結果になる時もあれば、ならない場合もある、子供ですからね。でもその時、「どうしてこの手順でこうなるのだろう?」とか「どこで間違えたのだろう?」という疑問が湧きますよね。この疑問が、教育的には重要だと思うのでございます。最初に「目的」が示されてないと、途中の過程そのものへの「好奇心」が湧かないのでございます。

ちょっと期待したオモチャでしたが、う~ん、期待外れでございました。ルービックキューブの解法を学ぶのなら、YouTube にゴロゴロ転がっております。ただ揃えるのが目的なら、それで十分でございますね。「知育」と呼んでいいのかどうか、チョイト疑問に思うオモチャでございました。では、では。

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2017/07/05

【♪雨がやんだら、お別れなのね】

九州地方の豪雨、大変でございます。被害に遭われた方、まさか台風が通り過ぎた後にこんな目に遭うとは思わなかったしょう。ご苦労、お察しいたします。

さて、その悪天候がらみでちょいと興味深いことを思い出しましたので、お話しいたしましょう。最近、『うつヌケ』という本を読んだのでございます。ある人が10年間のうつ病から抜け出した体験記を漫画にしたものでございます。その中に、作者がうつ傾向と気候との関係を述べていたのでございます。

うつ症状が軽くなってくる過程で、時々、フラッシュバックの様に急にうつ傾向が強くなることが有ったそうでございます。著者はそれを「突然リターン」と呼んでおります。何が引き金でその突然リターンがやって来るか分からない。そこで、気温と精神状態の関係をグラフにして見たところ、実に興味深い発見が有ったのでございます。

寒い日から急に熱くなったり、あるいはその逆とか、気温が急激に変化した日は精神状態が悪くなるのに気がついたとのこと。それを意識しながら観察を続けまして、気温の大きな変化と突然リターンの関係に確信を持ったそうでございます。

そこで作者、ある台風の日にこんな文章をネットに揚げたそうでございます。

みなさん! もしも明日急に気分が落ち込んだとしたら、 それは台風による気温と気圧の急激な変化が原因です。 落ち着いて安心して、過ごしてください。

すると、次々と賛同の声が。5000人以上から返信が帰ってきたそうでございます。多くの人が、「原因が分かって安心しました」という返事だったそうでございます。みんな、同じような悩みを抱えつつ、原因が分からず悩んでいたんですね。

この現象、ワタクシもうつをくぐり抜けた経験がございますので、何となく実感が出来るのでございます。どっぷりウツにはまり込んでいるときは、あまり分かりません。ウツなりかけとか治りかけの症状が弱い時期は、気候の変化の影響を大きく受けてしまうのでございます。治りかけていた時期に、東北大震災が起き、津波の映像で「突然リターン」を経験したこともございました。

さて、ここからどの様にお話が展開するかと申しますと、実は、風俗店のお客さまの流れにも、似たような傾向がございます。大きく気温が上下した日は、暇になるのでございます。そして、その変化が落ち着いた日あたりに、ドッカーンと来店される。長年やっておりますと、こういうことを多く体験しております。

急に熱くなったり、急に寒くなったりした日、そんな日は防寒具の用意と気温が合っていないために暇になるのだと、ずっと思っておりました。しかし、この本の記述を読みまして、ハハァン、気温や気圧の大きな変化があると、テンションが下がるのではないか、そう推測したのでございます。

まぁ、どこまで因果関係が有るかは分かりませんよ。ただ、これを逆手にとって、「台風の次の日は暇になりそうだから予約が入れやすい」と考えるお客さまが殺到してしまうなんて(ワタクシ個人的に)嬉しい想像が...

みなさま方も、訳も分からず落ち込んだりいたしましたら、急に気温が変わってないか、台風の次の日ではないか、そんな考察を加えますと、意外とあっさり原因が分かり、落ち込んだ気分を乗り越えられるかも。お試しあれ。では、では。

『うつヌケ』
田中圭一著 角川書店 ¥1,000+税
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2011/03/06

“失敗できる”というのは、実は幸せなこと

 ここのところずっと、読みふけっている本がございます。『失敗百選』という本なのですが、とにかく世の中の失敗を集めて、その原因と失敗への過程を記述してるのでございます。下町の工場でのちょっとした事故から、原発やスペースシャトルの事故まで、あるいは自然災害までもが、この本の題材になっております。自然災害まで“失敗”に含むのを「あれっ?」と思うかも知れませんが、その自然災害に対する備えや対応には必ず人間が関わってまいりますので、その人間との接点に失敗が介在する可能性は出てくるのでございます。

 バラエティー番組で、「○○事故、その衝撃の真実」とか「あなたの身近の危険!」なんていうよくあるタイトルの番組、あんなんで紹介されている題材が、この本には次から次へと出てまいります。この本を数ページ読むと、そんなバラエティー番組のエピソードをひとつ見たのと同じぐらい楽しめる。もうね、ワタクシにとってはおもちゃ箱のような本でございます。そんな世界中の事故を読みふけっているときに起きたのが、ニュージーランドの大地震でございます。日本政府の対応にもちょっと注文があるのですが、それはまた別の日にいたしましょうか。

 で、話を「失敗」に戻しましょう。ワタクシ自身、失敗を防ぐ工夫というのは好きでございます。人間に失敗させない工夫というのは、道具や機材の基本デザインに結びついてくるのでございます。失敗が起こりにくいデザインを追究すると、人間と機械との接点がどんどんシンプルになり、そこに“機能美”が生まれる。この機能美というのが、ワタクシは大好き。何気ないように見えるデザインに、周到な計算が施されている、そういう所にデザイナーやエンジニアの“美学”を感じられるのでございますね。

 ワタクシのお店の中でも、この「失敗を防ぐ工夫」はいろいろやっております。例えば、レジでのお会計。お金を載せるお皿をカルトンというのですが、そのカルトンを2枚用意して、お客様から頂くお金とお返しするお釣りは別々のカルトンを使っております。このお金の出入りをひとつのカルトンでやり繰りいたしますと、お釣りの渡し忘れ事故が非常に発生しやすくなるのでございます。そこで、ふたつのカルトンを使い、まるで捕まえたスパイの交換儀式のごとく、入ってくるお金と出ていくお金を同時に入れ替えることで、うっかりミスを防ぐのでございます。

 普通の店舗ではカルトンひとつで特に問題ないと思うのですが、なぜかワタクシのお店の場合、定期的にお釣りの渡し忘れの事故が発生したのでございます。そこで、その事故のメカニズムを追究いたしますと、お金をレジに入れたタイミングで同時にお客様に話しかけられると、渡し忘れ事故が発生しやすいようでございます。その結果、先にお釣りをお渡ししてからお金をレジに入れるという手順に変更。カルトンを2枚使う手順が生まれたわけでございます。なんというか、こういうメカニズムを分析して改善していくのって、好きなのでございますよね。企業のこういう部署に就職していたら、出世したかも知れませんね。

 あと、お店とは関係ないのですが、ワタクシが長年言い続けていることがございます。エレベーターの「開」と「閉」のボタン。あれはちょっとした規格ひとつで、押し間違いを劇的に減らせるはずでございます。厳格な規格で統一させる方法もあるでしょうが、ワタクシの考えでは、たったひとつのルールで十分。「“開”ボタンは“閉”ボタンより大きくなくてはならない」というルールひとつで、全然違ってくるはずでございます。これならば、直感的に押し間違いを防ぐ効果があるとともに、エレベーターの設計者のデザイン自由度も損なわなくてすむのでございます。また既存のエレベーターにも、「開」ボタンの上に貼るアタッチメントを付けることで対応できそうな気がする。さて、どんなもんでしょうかねぇ。

 そして最後に、ちょっと怖いお話しを。この本は人間の起こす失敗を41種類に分類し、その41番目に「テロ」という項目を設定しております。「失敗」であれば「起こしたくない」という気持ちが働きますよね。ですからこの本のように、失敗例をデータベース化し検索できるようにすることには意味があるのでございます。ところがテロの場合は、“意図的に起こす失敗”ですので、失敗例のデータベースが全く役に立たないどころか、テロリストにヒントを与えてしまうことにもなりかねない。だからといってこういった失敗例を非公開にしようとする動きが出ると、それはそれでリコール隠しのような事件を起こす下地を作ってしまう恐れがある。

 さらにこの著者は、「テロ」の項目の中に「絶望感を持った若者の“道連れ犯罪”」をも挙げております。テロリストや自暴自棄になった若者には、街中のありふれた道具や交通機関など全てのものが、凶器となり得るのでございます。そして、もし設計エンジニアがテロリストや自暴自棄の青年まで考慮に入れて設計図を引かなければならないとしたら、エンジニアの仕事は非常に苦しいものになると、最後に締めくくっております。

 この本を読み終えた後、「“戦争”は人間による“失敗”ではないのか?」なんて思ったりいたしました。戦争を防ぐ抑止力として、「軍事力」や「外交」というものがございます。しかし、この軍事力や外交が効果を発揮するのは、対立する国家がお互いに「死にたくない」と思っているからでございます。ですが、テロリストはどうでしょうか? 最初から死ぬ気で行動を起こすテロリストには、軍事力も外交も通用いたしません。人類は動物と違い、“知恵”を働かせて進歩し、工夫してまいりました。しかし人類は今や、テロリストや自暴自棄の若者といった人類の知恵では防ぎようのないものと戦っていかなければならない時代に突入しているようでございます。

 さてさて、この『失敗百選』という書籍、続編もございまして、それぞれ400ページ近い厚さがあり読み応え十分なのですが、お値段もちょっと高め。でも、工業デザインに携わる人や企業の危機管理者などには必読の本だと思います。もし、よろしければ、どうぞ。

Shippai●中尾政之著
 『失敗百選〜リコールと事故を防ぐ60のポイント』
  森北出版株式会社 410ページ ¥3,600

●中尾政之著
 『続・失敗百選〜リコールと事故を防ぐ60のポイント』
  森北出版株式会社 394ページ ¥3,600

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2007/09/28

報道カメラマンの死、二様

ミャンマー(旧ビルマ)で日本人の報道カメラマンが亡くなりましたね。ニュースでは「流れ弾」って言ってますが、亡くなった瞬間の映像を見る限りでは、明らかに至近距離から兵士に撃ち殺されてますよねぇ。その衝撃的な映像が、朝からテレビで流されまくっておりました。カメラを持っていたので、狙われたのでしょうねぇ。危険を覚悟の上でのミャンマー入りでしょうからある程度は身構えてはいたでしょうが、あんなに呆気なくやられるとは、ご本人も思っていはいなかったでしょうね。ご冥福をお祈りいたします。

さて、同じ報道カメラマンですが、全く違う死に様をした方もいらっしゃいます。「鴨志田穣(かもしだ ゆたか)」さんという方でございます。漫画家「西原理恵子」さんの(元)旦那さんでございます。この鴨志田さんも報道カメラマンとして、ミャンマー、タイ、カンボジアなどを巡り歩いております。特にミャンマーでは出家して、僧侶になったりしているそうでございます。まぁこれには、入国ビザを撮りやすいためにとの説もあったりしますけどね。

西原理恵子さんと鴨志田さんの間には、子供二人(息子と娘)をもうけることになるのでございます。しかし鴨志田さんにはアルコール依存症(+暴力)という持病がございまして、その持病が原因で離婚することになってしまいます。彼はアルコール依存症をみごと克服するのでございますが、その頃には、鴨志田さんが癌の病に冒されていることが発覚してしまうのでございます。まぁ、何ともついてない人生の男性でございます。

鴨志田さんのアルコール依存症の克服、そして癌との闘病生活には、西原理恵子さんの援助がかなりあったそうでございます。離婚していながらも別れた旦那を助けてしまうあたり、西原女史の人となりがよく分かるのでございます。西原理恵子の漫画を読んでいると、その旦那への愛情(腐れ縁が半分?)がよく伝わってまいります。旦那に対するきつい言葉の裏腹に、ちゃんと相手を思いやる柔らかい気づかいが、ページのすみっこの方にちょこっと感じられたりするのでございます。

そしてこの(元)夫婦が二人の子供をこよなく愛していること、そしてそして、子供達も微妙な関係の両親のことを気づかいながら、その両親の愛情に応えていること。ガチャガチャしてはいますが、そんなほほえましい家族の姿が、西原女史の漫画からは伝わってくるのでございます。ただひとつ、他の家庭と違っているのは、「父親が癌に冒されている」ということでございます。

Fi1190966870578t_0e西原理恵子の『毎日かあさん』の最新刊(第4巻)を読むと、その父親が帰ってきてから(天国へ)見送るまでの半年間のことが、他のエピソードとともに盛り込まれて描かれております。不器用な生き方をしてさんざん家庭に迷惑をかけてきた男性が、最後に家族の愛情に囲まれながら、見送られております。

様々な危険をくぐり抜けておきながら、癌という病にあっさり冒され、家族に看取られながら死んでいく男...危険のまっただ中で呆気なく異国で殺されてしまった男...ミャンマーで亡くなられた長井健司さんの訃報を聞いて、同じ報道カメラマンではありながら、まったく違う生き様をしたこの二人のことを、思いめぐらしたりしておりました。名古屋薫でございました。

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2006/10/16

オカマでOLな人の紹介でございます

Fi1161008322985t_0e_3本日はお店の出張面接で、日帰りで東京まで往復したのでございます。ニューハーフ業界は慢性的な新人不足でございます。前回も申しあげましたが、女装者・性転換者が、自身の生業(なりわい)に困らない時代が到来しつつありますので、わざわざニューハーフというカマカマしいお仕事に身を投じる若者は少ないのでございます。そこで、各地へ定期的にこちらから出向いて面接をするわけでございます。

東京へ行くと、必ず上野公園の不忍池へ寄ることにしております。不忍池は、訪れる季節ごとに、その気色がガラッと変るので、毎回楽しみでございます。また、上野公園のノビノビとした猫ちゃんも、またよろしいのでございます。

そんな日帰り出張の帰り道、東京駅の書店でこんな本を見つけましたのでご紹介するのでございます。

Okama_ol『オカマだけどOLやってます』(能町みね子著 竹書房 ¥1,000)

130ページほどの本でございまして、帰途の「のぞみ」の車中での1時間40分で、すっかり1冊読み切ってしまったのでございます。著者自身の「オカマだけとOLやってます」というブログ内での書込みを書物化したものだそうですが、なかなかに文体が面白い。そこへ持ってきて、これまた挿絵のイラストが面白すぎる。そしてさらに、著者自身のアッケラカンとした生き方が、また面白い。

性同一性障害(あぁこの単語めんどくさいな、長くて)とか、オカマとか関係なしに、純粋にドタバタ劇として楽しめる内容でございます。いやむしろ、この内容から連続ドラマ、あるいはコメディー映画の一本ぐらいは作れそうです。そして、この著者と同じように、性同一(以下略)の人で普通の社会生活を目指している人には、よいヒントが盛りだくさんでございます。まぁ、ワタクシにとっては、今まで自分が体験してきたエピソードも多く、「あぁ、よくあるよね、こういうこと」なんて感じで読んでたんですけどね。

というわけで、今回は本の紹介だけでございます。ではでは。


ブログ「オカマだけとOLやってます」
http://ameblo.jp/knowmatch/

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2001/04/06

性転換のススメ

お久しぶりでございます。名古屋薫でございます。

「メーマガはまだか」「メーマガはまだか」というご意見を何度となく頂いております。気が付くと半年に一回の「盆と正月メールマガジン」になっているのでございます。

さて、いろいろな方からワタクシ、メールを頂くのでございますが、その中には性転換願望の方も決して少なくございません。これだけ、「性転換」や「性倒錯」という言葉が一般化してきても、やはり「餅は餅屋」なのでございます。性転換のことを聞くならニューハーフって感じなのでしょうか?

その、ワタクシに相談していらっしゃった方は性転換というよりは“去勢”願望なのでございます。ただ、奥さんも子供さんもいらっしゃって、平和な家庭(かどうかは分かりませんが)を築いていらっしゃるご様子。お歳の頃は四十過ぎ。そのいいお父さんが「金玉を抜きたい」と言って相談していらっしゃったのです。

その男性、おそらく幼少の頃から性転換願望のようなものが潜在していらっしゃったのでしょう。その性転換の小さな固いつぼみが、四十歳を過ぎてから花開いてしまったのでございましょう。ただ、ワタクシ気になるのは、その男性が「去勢をすればすべて解決する」と思っていらっしゃることでございます。

人の身体というもの、四十年も使い込んでいれば、十分(この場合男として)固まってしまっております。その失った過去が、去勢という荒療治で取り戻せるいうものではありません。去勢手術をしたところで、特に身体が女っぽく変身するとはとうてい思えないのでございます。変身どころか、何も変わらないまま新たに問題を抱え込むことになるはずなのでございます。

ワタクシ名古屋薫も、若い頃(笑)は性転換願望が大変強くてございました。ところが、ながねん‘女’を演(や)っておりますと、アソコの形などはどうでも良くなってしまったのでございます。重要なのはアソコの形ではなく、歩き方や身のこなし、立ち振る舞いなのでございます。女として社会生活を営んでいるうちに、“社会的に性転換”をしてしまったのかもそれません。

話は戻って、先ほどのお父さん。このお父さんが去勢手術をして、(いかにも)女っぽい格好をすることは簡単でございます。しかしながら、女として社会生活をするということとは全くの別問題なのでございます。つまり、「ご本人が女として納得して生きる」ことよりも、一般社会と折り合いをつけながら行動し、「周りの人を納得させる生き方」の方が重要なのでございます。

さてさて、今回このような話題を取り上げさせていただいたのは、最近、このような去勢や性転換に関するお問い合わせが多くなってきたからでございます。そこで、全国の性転換願望の皆様方へ、ある本を紹介させていただくのでございます。

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『図解 性転換マニュアル』
 〜カウンセリング、ホルモン療法から各種手術、戸籍の変更まで

  性の問題研究会著 223頁 定価1300円+税
  同文書院 ISBN4-8103-7692-3
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性、あるいは性転換に関して、医学的、社会的、そして法律の問題にまで書き及んだ良い本だと思っております。ご自分の性に疑問を持っていらっしゃる方、性転換、あるいはニューハーフ願望のある方などに良いアドバイスを与えられる本ではないでしょうか。餅は餅屋、もしお悩みの方がございましたら、その筋のお悩みはその筋に相談するのが一番なのでございます。

では、久しぶりのメールマガジン、今回はこのへんで。お待たせいたしました読者の皆様方、失礼いたしました。

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