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2017/01/19

【カラスの勝手でしょ〜なんて替え歌も有りましたね】

かつて「White Christmas」という曲は、カラオケで選曲しても画面に歌詞が表示されず、「作詞家の都合によりウンヌン〜」という文字が表示されておりました。一説には、作詞家のアーヴィング・バーリンが他言語に翻訳されるのを嫌い、英語以外の歌詞で歌うことを禁止してしまったからとか。最近は表示されているようですので、解決が図られたのだと思います。

さて、似たような事件が、日本でも起きましたよ。「森のくまさん事件」でございます。童謡「森のくまさん」の歌詞をネタにしたCDの発売で、揉めております。経緯は、CD制作側が「歌詞に加筆したい」と申し出、作詞家が拒否。しかしなぜかCDが発売されてしまい、作詞家が慰謝料の請求と相成ったわけでございます。

今回の場合はパクリ疑惑ではなく、「ヘンテコな歌詞を付けられて、作詞家の人格を汚(けが)された!」という「人格権」での訴訟。同様の争いは森進一さんなどでも起きております。歌詞に手を加えるってのは、非常にリスキーなのでございます。

キャラクター商品では、著作権に非常にうるさいのが「ディズニー」と「スヌーピー」。ネズミ王国の方は筋さえ通せばかなり自由に使えるようですが、筋金入りで厳しいのが犬小屋の上で寝ている方。原画に手を加えることを認めてないので、利用する場合は「アリモノ」つまり既に出回っている物から使うことになり、独自企画は一切認めない方針だそうでございます。

逆に、むちゃくちゃ緩いのがキティーちゃん。自由にアレンジや独自企画を認めちゃってる。観光地に行けば、その土地の名物で着飾ったキティーちゃんに必ず出会える。かなり原形をとどめていなくても、大丈夫。輪郭を取っ払って、おヒゲと目しか残っていないキティーちゃんなんてのを目撃したこともございます。

改変を認めないという姿勢は、オリジナルのイメージを厳格に守るという目的がございます。一方、広くアレンジを認めるという姿勢は、普及を目指しております。どちらを取るかは、作者次第。どこまで認めるかも、作者次第。要は、わが子を自分の手元に置いておきたいか、世に放って一人歩きさせたいか、ということなのでございます。

最近は、童謡や定番の昔話を知らない子供が増えているそうでございます。親が子供に聞かせたり話したりしないのかも知れません。その親も、すでにゲームで育った世代に入っておりますから、この問題は思った以上に根が深いのかもしれません。

そこでですね、冒頭の「森のくまさん」のお話ですが、たとえお笑いであろうとも、それがきっかけで子供達が歌に触れるというのは、いい事だと思うのでございます。まぁ、どんな替え歌か聞いておりませんので、ひょっとしたら子供に聞かせられないような歌かも知れませんけどね。

子供の時にパロディーに出会い、成長してから原曲を知る、そんな出会い方も良いと思うのでございます。重要なのは、子供のときに多くの新しいものに触れさせてやるということ。新しいものに出会ったとき、子供と大人は全く違った受け取り方をするからでございます。

子供というのは、まだ頭の中に引き出しが出来てない。だから、新しいものに出会ったとき、新しい引き出しを作って放り込む。新しいものとの出会いがある度に、どんどん引き出しを増やしていくのでございます。

ところが、大人というのは無精なもので、新しいものに出会ったとき、自分の持っている引き出しのどれかに放り込もうとしてしまう。自分の持っている引き出し=「常識」というやつでございますね。

ですので、引き出しを作るのなら、子供の時に出来るだけ多くの引き出しを作っておいた方がいいというお話になるのでございます。どんな形であれ、子供の時に色々なものを見せたり聞かせたりするのがいい。その数だけ、子供の中には引き出しが増えていく。

恐いもの、残酷なものを子供に見せるのは、勇気がいりますよね。でも、子供のときに怖さや残酷なものへの引き出しも作っておいた方がいい。心の中に引き出しを持っていることが、大人になってからの抑止力になると思うからでございます。

というか、子供って残酷なものですよ。成長するに従い、その子供独特の残酷性に自ら気がつく年代が必ずある。むしろ、そうやって「脱皮」を経験した人の方が、残酷性に関しては敏感になるような気がいたします。

ということで、森のくまさんの替え歌が気になるのですが、芸人さん本人が封印しちゃってるみたいですね。う〜ん、気になる、きになる。では、では。

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