« 2010年6月 | トップページ | 2010年8月 »

2010年7月

2010/07/10

真面目な人までも腐らせてはいけません

 最近は民放のテレビ番組が軒並み予算不足のせいでつまらなくなっておりますが、その一方で、金に糸目を付けない番組作りをしている放送局がございます。NHKでございますね。NHKの番組には、「予算を気にしている」という感じはあまりいたしません。まぁ、ある意味、「NHKでなければ作れない番組」なんてものが有るわけで、そういった番組作りをしていくというのは、「受信料」という“ある種の税金”のようなもので運営されている「公共放送」として、その責任を果たしていると思うのでございます。

 で、今、話題になっているのが名古屋場所の生中継の中止。それに対して白鵬が意見してましたねぇ。温厚で普段から慎重な物言いの白鵬が、実に大胆な発言をしておりました。「大相撲の中継を世界中が楽しみにしている」という白鵬関の言葉は、外国人ゆえのグローバルな考え方でございますよね。了見の狭い日本人は反省すべきところがございます。了見が狭いというか、日本人独特の全体主義、連帯責任、五人組思想、こういったものは外国人の目から見ると異様でしょうねぇ。

 外国人力士や日本人の若手力士は思っているのではないでしょうか。「どうして何もやっていない人までペナルティーを受けるのか」と。しかも、身内どうしの花札バクチのようなものまで含まれ、「何十年もスルーされていたものが、なぜ、今さら?」という感も有るでしょうねぇ。いままで何回か書きましたが、外国人や最近の若い人には、「ルールの説明が無かった、あるいは、やっていても注意されない」、こういったことは「GOサイン」が出ているのと同じなのでございます。今まで散々黙認しておきながら、社会の風潮に押されて急に大きく舵を切った相撲協会のやり方に、そりゃぁ、ひとこと言いたくなるのも、無理はないのでございます。

 で、今回の名古屋場所の生中継の中止ですが、すでに相撲協会へ支払い済みの放送権料は中止しても戻ってこないとのこと。え? 国民の受信料でまかなわれているNHKが、そんな金をドブに捨てるようなことしていいのか! 国民はもっと怒るべきでございます。これが一般の上場企業であれば、株主から総攻撃を受けるような事態でございます。どうも、NHKも予算的にはお役所感覚ですよね。政治家の金銭感覚が麻痺しちゃっている今日ですが、NHKの金銭感覚も最近の政治家と変わらないのでございます。

 ワタクシは、どうして一部の力士の賭博問題が、放送そのものの中止にまで帰結するのか、その因果関係が全く分からないのでございます。これは、政治的な力がNHKに働いているのでしょうか? どう考えても、「制裁」行為としか思えないのでございます。相撲協会の上層部に鉄槌を下ろす手段として、たまたま時期的にタイミングが重なってしまった名古屋場所の中継が、“利用”されたのでございましょう。権力者同士の政治的な駆け引きに利用された名古屋場所こそ、迷惑な“トバッチリ”なのでございます。

 賭博に関与していなかった力士たちが「あぁ、真面目にやってきて良かった」と思えるような、そして相撲興行に関わる業者さんなどが「なんとか踏ん張って、相撲を支え続けていきたい」と思えるような、そんな未来がある持って行き方ならば、これからの進展に期待が持てるのですが、現場の人たちは、「何もしてないのにトバッチリだ」とか、「安心して商売できないよ」とか、思っているのではないでしょうかねぇ。残った人たちをくさらせないということも、相撲業界の未来を考える上で重要だと思いますよ。

 さて、この制裁問題を、強引にお店や会社の運営に例えてみるのでございます。従業員の中に違反行為があった場合、当然ペナルティーを課しますよね。これが明らかに責任がはっきりしている違反ならば、当事者だけにペナルティーを与えればいい。けれど、「全体的に緊張感がない」という漠然的なものとか、「いつの間にかルールが有名無実になり、多くの者が違反している」なんてときにはどうするか? 全員に連帯責任としてペナルティーを課しますか? あるいは現状のルールをさらに厳しくしますか?

 責任者というもの、つい構成員全体を「チーム」として考え、連帯責任を負わせたくなるのですが、一部の真面目にやってきて結果を出している人には、「私の努力は何だったの?」と思わせることになってしまいかねません。では、連帯責任ではなく、真面目な人、結果を出している人を優遇したり報奨するという方法もございます。“ご褒美で釣る”という考え方でございますね。これも、褒美に釣られない欲のない人にはあまり効果がなく、全体の志気がチグハグになったりいたします。

 褒めたりご褒美を与えることが良い結果に結びつく人もいれば、厳しくルールで縛り尻を叩き続けてうまく行く人もいたりいたします。いろいろな人が混じっているゆえに、ご褒美で釣る、ルールで縛り緊張感を持たせる、真面目にやっている人に何らかの救済措置、こういった飴と鞭を織り交ぜながら全体の志気を上げていくことになるのでございます。この飴と鞭のさじ加減が、難しかったりするのでございますけどね。

 話を名古屋場所に戻しますと、真面目にやってきた人に対する何らかの救済措置が有っても良かったのではないでしょうか。せめて賞金や賞が今までどおりにならば、残った力士たちは張り合いが出たでしょうに。NHKは、公共放送という立場にも関わらず、そして国民の受信料で維持されているにも関わらず、その放送権を政治的制裁に利用するというのは言語道断であると、ワタクシ、キッパリと断言いたします。いいかげん日本も、江戸時代の五人組制度から脱却しましょうよ。連帯責任というのは日本の国民性でもありますから仕方がないとしても、残された人たちへの救済措置は欲しかったですねぇ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/07/01

名古屋場所直前の不祥事って、とんだとばっちりだよ

 ヒエェェ〜〜、暑い、ムチャクチャ暑いのでございます。何でも昨日(6/30)は午前中から30度を超していたとのこと。そんな日に、ワタクシは朝からアッツアッツの味噌煮込みうどんが朝食でございました。食後は、自分の部屋の掃除。まず掃除機をかけ、そして雑巾がけでございます。もうね、手に持っているのが雑巾なのか、自分自身が雑巾なのか、それが分からないくらい汗が出て、体中グッチャグッチャだったのでございます。まぁ、でも、お掃除をした後っていうのは何かしら霧が晴れたような感じがして、清々しいのでございます。

 さて、ワールドカップのサムライジャパン、ベスト16まで行きましたが、ペナルティーキックで負けるとは惜しかったですねぇ。いや、このサムライジャパンの活躍には、日本中のいろいろな人が謝っております。ワタクシも「弱いなら弱いなりの戦い方がある」なんて申しまして、ゴメンナチャイなのでございます。今回、ワールドカップの中継を見ていて思ったこと。それは、サッカーというスポーツは、ミスジャッジもその内容の一部として認めてしまうという、実に“悟りを開いた競技”なんだということ。と言うか、様々な角度から撮影しているカメラの映像を見ているからミスジャッジがすぐに分かるのであって、広いピッチで走り回っている選手やレフリーだけで事の真相を追究するのは本来無理。そういった事情からなのか、正確なジャッジよりも試合の流れを優先させるという“潔(いさぎよ)さ”かも知れませんね。

 同じスポーツでも、大相撲の方はゴタゴタなのでございます。まず、“その筋”の方々が最前列に陣取っていたというお話。そういえば昨年の名古屋場所のテレビ中継のとき、なんだかそれっぽい人が画面に映り込んでいて、「いいのかなぁ」なんて思っておりました。カメラアングルの関係で時々超アップになったりしておりまして、まぁ、そりゃぁ問題にもなりますわな。でもこれ、10年ぐらい前から続いていたんでしょ。オイオイ、なんで今まで放っておくのかなぁ。賭博問題も、もともと昔からの因襲だったことが、今回マスコミに取り上げられてから急に進展しちゃってますし。こういったことって、当然、現場の方々は以前から分かっていたはずですよね。そう、朝青龍のモンゴルでのサッカーやガッツポーズを散々やり玉に挙げているときも、世に知らされていなかった本当の暗黒面は、棚に上げられていたんですよね。あ〜あ、朝青龍はつまんない事でクビになったよね。というか、さらにもう一つ深く読むと、あんなつまんない事でクビにしたのは、その深層に隠れる本当の暗黒を隠匿するため?.....もう過ぎたことですし、いいか。

 お話を現在に戻しまして、大相撲名古屋場所を開催するかどうかで揉めておりましたが、可哀想なのは名古屋場所に関わる業者さん。こんな直前に開催を決定されても、困るだろうなぁ。不祥事に関わっていたのは一部の人で、その他大勢の力士や業者さんには関係のないこと。真面目にやっている人が“とばっちり”を受けるような事態の運び方は、全体の志気が下がると思うのですけどねぇ。というのも、ワタクシのお店でも、これまでいろいろなトラブルに直面してきております。その都度、ワタクシがまず目指すことは、「従業員の利益を守ること」でございます。真面目に出勤している人が“とばっちり”で嫌気がさすようなことがあっては、お店全体はどんどん疲弊していく一方でございます。トラブルを乗り越えるには、お店全体に「体力」が必要でございます。従業員一人一人が「お店がそこまでやってくれるのなら、なんとか辛抱しよう」という我慢強さを持ってくれる、それがお店の「体力」なのでございます。逆に、「やってらんないや」って息切れをされてしまうと、お店の運営は大変重たくなりますし、トラブルを乗り越えるのにも何倍もの労力を必要とするのでございます。

 一部の人の賭博問題が表沙汰になったことで、どうしてそれが名古屋場所を開催するかどうかが審議の対象になっちゃうんだろうねぇ。関係ないじゃん。NHKは放送しないとか言い出してるし。もうね、「名古屋場所」ってのを単なる「切り札」として使いたいだけではないかと思えてくるのでございます。いや、切り札として使ってもいいですよ。でも、切り札を使う方も使われる方も、切れ味が悪すぎる。もっとスパッと出して、スパッと答えなきゃ。それを、グズグズグズグズと引き延ばしてる。あ〜あ、こういうときこそ日本人お得意の「根回し」をやればいいのになぁと思うのですけどね。「あっしがこの札を出しますってぇと、あなた様はどのようにお答えになりやすか? あぁ、そうしますか、それがいいですね、では、それで行きやしょう、では本番もよろしくお願いしますよ」てな具合でございます。「引き延ばす」という行為には、何らメリットはございません。もちろん厳罰すべき人は罰する必要がございましょう。でも、それとは別に、関係ない力士や関係業者の利益は守るということ、そして国民の楽しみを安易に奪わないということ、そのようなメリハリの効いた采配が、角界全体の疲弊感を軽減し、トラブルを乗り越える体力を温存し、かつ国民の支持も得やすいことになると思うのでございます。

 さぁ、2010年も半分が過ぎてしまい、ちょうど一年の「折り返し地点」でございます。サッカーで言えば「ハーフタイム」、相撲で言えば「幕内土俵入り」ってところでしょうか。さぁ、後半戦も頑張らなくっちゃね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年6月 | トップページ | 2010年8月 »