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2008/05/03

ファイブ・イヤーズ・イン・トーキョー

Five_years_in_tokyoなんか、スッゴイ美味しいお豆腐を見つけたのでございます。「どえりゃ! うみゃ〜豆腐」という商品名のお豆腐でございます。これは東海地方のみの販売なのでございましょうか? まぁ、とにかく、コンビニで発見したときには、すかさずまとめ買いをしております。このお豆腐の詳細は、また次回にでも写真付きでご紹介するのでございます。

聖火リレーもやっと中国大陸に入り、一段落したようでございます。聖火リレーに関しましては、まぁほんとにこの1ヶ月間、いろいろな事件があったのでございます。これほどまでに各国の聖火リレーが荒れたのも、その聖火リレーの開始に先立つ3月中旬に、“実にタイミング良く”チベットで暴動が起きたからでございます。あるいは、今年に入ってから騒がれている「毒ギョーザ事件」も、これまたオリンピックを前にして、タイミングが良いって言えば、良いですよねぇ〜

タイミングが良いって言えば年末恒例の紅白歌合戦。あの紅白歌合戦の出演者選考の時期になると、なにやら芸能人のスキャンダルが発覚しますよねぇ。それも、タイムリーのスキャンダルではなく、何年も前の行いが突然発覚したりするのでございます。ほんとに、そのタイミングを計って誰かが怪文書を出してるとしか思えませんよねぇ〜〜

北京オリンピックを目前にした数々のゴタゴタも、うまくタイミングを計って誰かが起こしているのかなぁなんて思いたくなりますが、こういった「扇動」に乗らないためには、何が起きても軽くスルーするのが一番なのでございます。「右から左に受け流す歌」なんてのがありますが、あの歌の歌詞が、まさに真理を突いているのでございます。

毒ギョーザ事件も、中国側は「チュゴク、何も悪くないね。悪いのニポン人。ニポン人、自分で毒入れてチュゴクのせいにしてる。ひどいアルね」なんてことを言っております。一方的に強気の態度に出ている中国側でございますが、これもオリンピックを目前にした扇動かもしれないという警戒心があれば、強気に出て断絶するよりも、被害者側の日本とタッグを組んだほうが有効だと気づくはずなのでございます。

毒を入れているのが誰かは分かりませんよ。でも、もし日本と中国がこまめに連絡を取り合い、情報の公開や交換をして共同戦線を張っていれば、扇動隊の行動も、もう少し明からさまになったかもしれません。かき回そうとしている者からすれば、そのぶつけ合いたい当事者同士の仲が良いというのは、一番やりにくいわけでございますからね。もっとも「真犯人が身内に居たため、慌てて強気に出て真実を葬った」なんて想像も出来ちゃいます。まぁ、今のところは、まだまだ藪の中でございます。

リレーを目前にしたチベット暴動も、あえて強硬な態度に出ず、ここは「オリンピック大事」と考えて、嘘でも、一時でも、チベットと仲の良さそうな演出が出来れば、世界中がこれほどナーバスに反応はしなかったでございましょう。よく、扇動者のことを「かき回すもの」という意味で「マドラー」などと呼びますが、マドラーからしてみれば、今回のリレー騒動は、願ったり叶ったり、まさに「思う壺」だったはずでございます。

10年ほど前に、『セブン・イヤーズ・イン・チベット』という映画を鑑賞いたしました。新宿歌舞伎町の映画館でございます。ワタクシ、東京には5年ほどしかおりませんでしたが、その当時、毎週土曜日の深夜は、歌舞伎町のオールナイトの映画館で一晩中映画鑑賞のハシゴをするのがオキマリでございました。多くの場合、あらかじめキャストやあらすじを確認し、予備知識を得てから映画に臨むのでございますが、この映画の場合は、何の予備知識もなく、題名だけにつられて入った覚えがございます。この映画の題名が、実に神秘的に感じられたものでございました。

映画の内容は、第二次世界大戦時期のチベットを舞台に、登山家ハインリヒ・ハラーと当時8才のダライ・ラマ14世との交友を描いた、事実に基づいて製作された“ハリウッド映画”でございます。なぜハリウッドとワザワザことわったかと言いますと、随所にハリウッド特有の演出が施されていて、ワタクシ的にはところどころ“鼻につく”部分はあるのでございますが、まぁ、大まかなところでは史実どおりの映画でございます。

昨日、この映画を10年ぶりに再観賞いたしました。10年前は何の予備知識もありませんでしたので、ただストーリーを追いかけるだけの見方でございました。しかし、今回は連日の聖火リレー騒動で、チベットに関しては知識が豊富になっております。この映画のバックグラウンドやテーマなどが、よりハッキリと分かったのでございます。「映画って、ほんとうにいいものですねぇ〜〜」って言うか、10年前の自分の無知さかげんを思い知ったのでございます。

さてさてさて、世界中で「フリーチベット」とか騒いでいる人が大勢いらっしゃいますが、その大騒ぎな人たちは、はたしてチベットの歴史などにどれだけの知識があって、またどれほどの信念を持って行動していらっしゃるのでしょうかねぇ? ワタクシには、「ただお祭りに参加したいだけ」って感じがするのでございますけどねぇ。

ワタクシ自身、10年前に観賞してから最近の聖火リレー騒動まで、特にチベットという国には関心を持っておりませんでした。はっきり言って、忘れておりました。「セブン・イヤーズ・イン・チベット」が公開された10年前、そのチベット・中国間の問題が、どれだけ取りざたされたでございましょう? そしてこの10年間、いやもっと言えば、中国がチベットに侵攻した1940年代から現在にいたるまで、どれほどの人がこの問題に関して拳を振り上げましたでしょうか?

各国の聖火リレーでは、流血騒ぎまで出る大騒ぎに発展しております。でもみんな、つい先日まではチベットのことなんか忘れていたでしょ。無関心だったでしょ。その無関心さが、本当の“現実”でございます。お祭り騒ぎに便乗して、なにかしらのアクションを起こし、それで「自分は世の中の役に立った」という実感が欲しいだけなのでございます。で、オリンピックが終わったころには、どうせみんな忘れちゃってるでしょ。扇動によって起こされた暴動なんて、そんなもんでございます。

聖火なんて、ただの火でしょ。消したいって人がいたら消させてあげればいいじゃない。別にあの火が消えたら誰かが死ぬわけでもないでしょ。ランタンで予備の火を二つも持ち歩いているのだから、再点火すればいいだけの話じゃん。ランナーを襲う人がいたりするけど、あのランナーはただの一般人ですから。それに、襲われたら聖火なんて放り出してプレゼントしちゃいなよ(いや別に、チャイナと掛けてませんよ<笑>)。予備のトーチなんて、売るほど持ってきてるでしょ。

あれほどの人数の警官隊を随行させるのなら、その警官隊に世界中の国旗を持たせちゃえば? 聖火ランナーの周りを、万国旗が取り囲んじゃってるの。それで、コースの沿道にも万国旗を張り巡らしちゃうの。世界中の国旗にあふれていたら、一国の国旗を振り回しているのなんて、バカらしくなるでしょ。あ、それから、チベット側と中国側でそれぞれランナーを一人ずつ出して、国旗を振りながらリレーコースを最期まで伴走させるってのも面白いよね。信念を持って行動しているのなら、それぐらいの根性を出せって、ほんと、言いたい。

そもそも、国どうしの仲が悪いのは仕方がございませんが、本国を離れている人どうしがいがみ合うってのも、バカげているのでございます。外国にいる人は、自国のことを、もっともっと客観的にかつ冷静に見られるはずでございます。「外にいる人がこんなに冷めているのに、本国の人たちは何やってるんでしょうねぇ?」という風潮が広がれば、国元でも、もうすこし冷静になれると思うのですけど。まぁ、ナショナリズムの問題とか、国が率先して扇動していたりとか有りますから、難しいでしょうけどねぇ。

「国が率先して扇動」と自分で書いていて、ふと思いました。今までは「マドラーの扇動説」でお話をしておりましたが、「中国のマッチポンプ説」ってのも考えられるのでございます。つまり、騒ぎの発端を自分たちで起こしておいて、「ほら、こんなに妨害者がいるのだから、厳しく取り締まらなければいけないでしょ」って言って、締めつけや規制を厳しくしちゃうっていうの。まぁ、こんなことを考えていたら、何が真実か分からなくなっちゃうでしょ。だから、“右から左へ受け流す”ことが重要なのでございます。事実関係のあやふやな揉め事には、とりあえずスルーする冷静さが必要でございます。

というわけで、スポーツと政治は切り離してもらいたいって思っているのではございますが、政治家にとってオリンピックっていうのは、なかなか便利で効果的な政略道具なようでございまして、ましてや、政治家じゃない人でもそれを利用して主義主張を訴えたいなんてこともありますのでね(ミュンヘンとか)。ことオリンピックに関しては、「スポーツマンシップにのっとり、正々堂々と」というわけにはいかないかもしれませんよね、残念だけど。

さてさて、今回はこのへんで。「セブン・イヤーズ・イン・チベット」がハリウッド的で鼻につくっていうのは、善と悪という二極化のステレオタイプでチベットと中国を描いているからでございます。敵味方を「同じ人間」として描くと、歴史の流れに翻弄される人々をより深く感じられるのになぁと思うしだいでございます。だから、「硫黄島からの手紙」はスゴイと思いますし、「スターウォーズ」に至っては、主人公と敵役が“因果応報”という一直線上で繋がっているという、ハリウッドらしからぬストーリーが、またよろしかったりするのでございます。

後書きが長くなってしまいましたね。では、ほんとうに、このへんで、次回をお楽しみに。名古屋薫でございました。

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え〜と、ちなみに、こちらが本物の『セブン・イヤーズ・イン・チベット』(角川ヘラルド・ピクチャーズ)でございます。
Seven_years_in_tibet

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