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2006年11月

2006/11/11

詐欺師的政治家のススメ

 米穀通帳っていうのを知っていますか?
 昔は、お米を買うときに専用の通帳が必要だったんですよ
 でも、市場に豊富にお米が供給され、簡単に購入出来るようになると
 米穀通帳は自然消滅的に無くなっていったのです
 米穀通帳を取り決める法律だけはしばらく残りましたが、
 その有名無実な通帳も、時代の波に押し流されるように
 消えていきました
なんだかヘンテコな法案が出されようとしておりますよ。テレビを買ったら、NHKへ報告するのを義務化させとかどうとか。もうね、役人の考えることってのは、間が抜けているっていうか、ピントが外れてるっていうか、どうしようもないでございますねぇ。TVの普及状況を考えたら、NHKの受信料なんて昔の米穀通帳と同じぐらい形骸化してるんですけどね

お上は管理することばかり考えてがちですが、世の中の複雑さは管理できる許容度を超えております。管理ではなく「誘導」なのでございます。

最近の人は、「やらなきゃいけない」と言うとかえってやらない。でもまったく同じことを、「こうした方がお得ですよ」という言い方に変えると、進んでやる。アマノジャクで打算的になりきった日本国民を誘導するには、厳しい北風ことばよりも暖かい太陽ことばの方が、効果があるのですよ。

そう、政治家のことばというのは、最も有能な詐欺師のことばと同じなんですよ。「最後まで騙し通してくれれば、たとえ騙されても幸せになれる」のでございます。

そんな有能な政治家は、現れませんかねぇ。

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2006/11/05

満月の夜に思うこと

前回は怪獣三昧でございました。そういえば、ウルトラ警備隊が使っていた腕時計型の通信機、もうそろそろ実用化できると思うのですけどねぇ...なんてぇことを考えながら、サクサクっと検索して探しておりましたら、な、なんと、モトローラが6年も前に腕時計型のWeb閲覧機の試作を出しております。Webが使えるということは、当然TV電話機能も使えるわけでございまして、ウルトラ警備隊の通信機よりもはるかに多機能なわけでございます。

そういやぁ、国際救助隊サンダーバードの各乗り物(いやぁ、ああいうの何て言うんでしょうか?)も、科学的に実現可能な設計になっているそうで、将来サンダーバード2号そっくりな航空機が現れるかも、なんてぇことを何かの番組でやっておりやした。

どこぞやで、「時間は夢を裏切らない」なんてぇことで揉(も)めておりましたが、まさに時間がSFの夢を追いこす時代がやって来ているようでございます。

ただ、子供の頃に夢だったものが、大人になって現実に実用化されちゃうと、なにか楽しみをひとつ奪われたみたいで寂しいのでございます。そう、お月様にはウサギはいないと分かったときの、あの寂しさのような。

そうそう、今夜(11/5)は満月のようでございますね。名古屋薫でございました。

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2006/11/03

メトロン星人の瞳の奥に見たものは

Fi107882423_0eいやね、TVを見ておりましたら、メトロン星人とモロボシダン(=ウルトラセブン)が卓袱台(ちゃぶだい)を挟んで密談をしているではございませんか! 知る人ぞ知る、あのウルトラセブンの名場面のひとつでございます。パチンコ台のコマーシャルとして度々流されてましたから、ご覧になった方もあるかもしれませんね。

そんな映像をあぁ懐かしスなんて思っていたら、今日の朝、新聞広告にダダの顔が大きく掲載されておりました。何の広告かは失念いたしましたが、「ダダ」と「只(タダ)」を掛けているような広告だったので、いま何かとお騒がせなソフトバンクの広告ダタかもしれません。

この宇宙人の名前、ダダ星人だったか、星人ダダだったかを確かめようとググりましたら、正式名が「ダダ」、「ダダイズム」という美術思想の名称をもじった名前のようでございます。勉強になったのでございます。たかが宇宙人の名前と侮れないのでございます。

映像を見た瞬間、メトロン星人とかダダといった何十年もお呼びがなかった記憶が、時空をワープして脊髄反射的に脳裏に浮かんだ自分に呆れております。三つ子の魂百までなんてことを申しますが、幼少の頃に覚えたことというのも、これまた侮れないのでございます。

メトロン星人の宇宙船が、日本の下町風ボロアパートから飛び立っていくシーンはワタクシにとってはトラウマ的映像であり、いまだに脳裏に焼き付いております。ひょっとしたら、地球人に偽装した宇宙人が日常の社会生活には大勢とけ込んでいるのではないか? 子供の頃、似たようなボロアパートを見ると怖かったものでございます。今では、自分が宇宙人のような存在(1999/05/13配信分)で一般の方を欺いて生活しているというのにね、皮肉なものでございますね。

このメトロン星人の放送分を調べましたら、何と監督が「実相寺昭雄」。特撮シリーズの中でも、特に異色な監督でございます。悲哀と申しましょうか、映像的耽美派と申しましょうか、怪獣の悲しい性(さが!?)を独特の色とアングルで表現した作品が多うございます――元宇宙飛行士が放射能で変わり果てた姿になってしまったジャミラ、たまたま地球に墜ちてしまい宇宙を恋しがるシーボーズ。この2作品は秀逸でございます(このあたりの詳しい内容は、実感ある人だけ納得してくださいませ)。

特にウルトラマンのジャミラの回は、子供心に胸がキュ〜ンとしたものでございまして、怪獣の墓標と夕日で構成したラストシーンは、いまだにはっきりと覚えております。非常に手の込んだ画面作り、非常に深いメッセージ、子供向けの特撮番組とはいえ、大人が見て十分に感動できる要素が盛り込まれているのでございます。

「人間としてこう生きたい」「こう生きたいが生きられない」

そういった人間の願望や葛藤を表現すること、それが文学性でございます。たとえ小さな子供が見るような番組でも、このような文学性をきちんと盛り込んだ作品であれば、きっと大人になってもう一度見返したとき、新たな発見や新たな感動が必ず得られるものでございます。良い作品とは、そういったものでございます。

小さなころに体験した感動は、一生涯のその子の価値観を決定するかもしれません。毎日毎日、莫大な数の、子供向け番組が製作され放送されておりますが、どうか小さな子供が見るものだからこそ、なおさら深く重たい文学性のあるメッセージを、作品に盛り込んでいただきたいと思うのでございます。そのときの子供には分からないかもしれませんが、潜在意識として刷り込まれたメッセージが種となり、成長して心が十分に熟したときに、芽を出し、メッセージが花開くかもしれないのでございます。

種をまかなければ、絶対に芽が出ることはございません。世の子供向け番組のクリエイターさん達、どうか子供の心に素晴らしい種をいっぱい植え付けられるような、そんな番組を作ってくださいませませでございます。

といったところで、では、次回をお楽しみにネ。名古屋薫でございました。

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