ューハーフ、ニューヨーク(入浴)
いやぁ、とうとうマジックが“1”になっちゃいましたねぇ、プロ野球セリーグ。みなさんがこのメールマガジンを読んでいらっしゃるころには、優勝が決まっちゃっているかも知れませんね。その阪神優勝での恒例行事(?)といえば、そう、あの道頓堀ダイブでございます。実は、その道頓堀ダイブで有名な戎橋(えびすばし)を、先日の大阪出張の折りに見てきたばかりでございます。
その戎橋周辺、大変きれいになっておりました。川沿いには板張りの遊歩道が整備され、街中のちょっとした癒しスポットになっておりました。ただ、戎橋の欄干部分に設置された大きなガラス板の壁が、妙に不自然でございましたが、あれは飛び込み防止の壁だったのでございますね。いまさらながらに納得でございます。
前回の優勝時には何千人もの方が道頓堀川に飛び込み、死人まで出ているとのこと(人が死んでんねんで)。大阪府警はなんとかして、この道頓堀ダイブを阻止しようと躍起になっておりますが、なかなかどうでしょうかねぇ。あの優勝時の興奮を抑えられますでしょうかねぇ。そこで、ここはひとつ視点を変えて考えるのでございます。
飛び込みたいのなら、どんどん飛び込ませればいいのでございます。そして、川沿いにはたこ焼きやお好み焼きの屋台に混ざって、シャワーの屋台(?)、衣類の出店、立ち並ぶ急設更衣室(有料)...。どうですか、あきんどのまち、大阪らしく有りませんか? エッ、大阪のことバカにしているだろって? いえいえ、そうではございません。あまりにもふがいないドラゴンズのことを思って、ちょっと捨鉢(すてばち)になっているだけでございます。
さて、今回は前回ごあんないした、ニューハーフのお風呂騒動記でございます。そもそもワタクシ、生まれつき女っぽい顔立ちだったので、小さいころから女の子とよく間違えられておりました。青年期に入りまして自己主張の強いお年頃になりますと、何を思ったか金八先生のように髪の毛を伸ばしていたのでございます。
そうなりますと、首から上だけ見るとまったくの女性。そのような“紛らわしい”見目姿で銭湯、温泉の類に入りますと、とっても興味的な現象が起るのでございます。これからお話しすることは、ワタクシがまだまだニューハーフになる前、オッパイもなく、単なる女っぽい青年だった頃の出来事でございます。
まず、男湯に入った瞬間、脱衣所にいた面々が一斉にワタクシに注目いたします。中には、「ここは男湯ですよ」とご丁寧に教えて下さる方もいらっしゃったりいたします。そういった方々の懐疑的状況を昇華すべく、ワタクシ、脱衣所ではことさら男っぽく振る舞ったりしていたのでございます。とりあえず、さっさと下半身をあらわにして、小さなオチンチンを見せてしまう。そうすると、脱衣所の面々、世界の七不思議のひとつが解明したかのような安堵の表情を浮かべるのでございます。
そのような状況で、あとから男湯に入ってくる方々の反応が、これまた面白い。入ってきた瞬間、ワタクシの姿を見て、女湯へ間違って入ったと思うのでございましょうね。慌てふためき、一度男湯の外へ出て、男湯の看板を確認してから、まるで未開の地へ足を踏み込む探検隊のような顔つきで、もう一度男湯に入っていらっしゃいます。慌てて、男湯の戸口で、ひっくり返る人もいらっしゃったりいたします。どっきりカメラの仕掛け人の楽しさが、ちょっと分ったりいたします。
同じような出来事が、ワタクシが浴場内にいるときにも起るのでございます。この場合は、脱衣所から浴場への入り口で、タオル一枚で股間を隠した男性が慌てふためくわけでございますから、なかなかに楽しゅうございます。全国の女性のみなさん、男性というものは、服装で武装しているから強がっていられますけれど、裸で股間を隠している男性というものは、はなはだ無防備で脆弱(ぜいじゃく)なものでございます。世の奥様方、ダンナさんとの夫婦げんかは、ぜひぜひ、お風呂の中でやるべきでございます。
その後、ワタクシ、ニューハーフになってからは、オッパイもあり、男湯に入るにはいささか抵抗がございます。けれど、お店の慰安旅行などでは、旅の恥はかき捨てとばかりに、ニューハーフの団体で男湯へ突入したりもいたしました。オカマも数がそろうと堂々としているもの。むしろ他の男性が恐縮して、大きくなりかけた股間をしきりに隠したりするのも、なかなか楽しいものでございます。しかし、子供連れのお父さんが、「見ちゃダメ」と叱りながら子供の目をふさいでいたのには、こちらが恐縮してしまったのでございます。家族連れの方、ゴメンナサイなのでございます。
男風呂へ団体で突入したこともございましたが、ひとり旅の旅先などでは、余分なトラブルを避けるため、必要に迫られて女湯に入ったりいたします。裸の男性が、無防備で弱々しいと申し上げましたけど、一方、女風呂での裸の女性の方々は、大変堂々としていらっしゃいます。
多くの男性が浴場内で股間を隠すのに対して、ほとんどの女性は股間を隠しません。男性のオチンチンが隠さないと丸見えなのに対して、女性のアソコはうまい具合に隠れているということもあるでしょう。では、女性は丸見えのオッパイを隠すかといいますと、(中には隠す人もおりますが)ほとんどの人は丸出しでございます。お風呂での男女の立ち振る舞いの違いを考えますに、精神的に気丈夫なのは女性の方でございますね。女性の平均年齢が男性より長いのも、うなずける話でございます。
さて、都合良く男湯へ入ったり、女湯へ入ったりしていたワタクシでございましたが、天罰は下るもの。ある日、女湯でニューハーフであることがばれたのでございます。某レディースサウナへ行ったのでございますが、風呂上がりにくつろいでおりますと、女性の従業員の方に職務質問を受けることに。そして(アンパイアに暴言を吐いたプロ野球の監督のように)退場処分になったのでございます。
仮に、性転換したニューハーフが女性の戸籍を獲得し、姿、形、法律的にもまったく女性そのものになったとしても、女風呂に「元男性」が入ってくるということに抵抗感を感じる女性は、やはり存在すると思います。これは前回お話ししたスポーツクラブの更衣室なども同じことが言えます。体は女に変身していても、「男の心」「男の目」が残っていると思われるのでございましょうか。性転換して女の戸籍になったら何もかもリスタート...といかないところが、ニューハーフ・性転換のかなしい性(さが)なのでございます。
さあ、今日から阪神が6連敗して中日が8連勝したら、みごと中日ドラゴンズ優勝でございます(ありぇねぇ)。みなさまがこのメールマガジンを読んでいらっしゃる頃には、決着がついているのでございましょうか? フランク・シナトラが「And find I'm king of the hill - top of the heap」と歌ったように...ではでは、次回をお楽しみに、名古屋薫でございました。
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