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2005/03/18

愛・地球博、傾向と対策 前編

ワタクシ、お金を出して買うのがもっともバカらしいと思う物のひとつに、ペットボトルのお茶がございます。なんだか割高だなと思いつつ、ついついお手軽ゆえに買ってしまうのでございます。そんなワタクシも、たまにはお茶っ葉でお茶を入れようと思うのでございますが、生まれついてのズボラな性格、ついつい、湯飲みに直接お茶っ葉を入れてお湯を注ぐなんてことをしておりました。すると、横で見ていた人が、茶こしの付いたカップを紹介してくれたのでございます。ワタクシのようなズボラな人がきっと発明したのでございましょう。ズボラは発明の母なのでございます。

さて今回は、もうすぐ開催される「愛・地球博」をご案内するのでございます。開催をあと一週間に控えるというのに、地元の名古屋・愛知県では盛り上がりは今ひとつ。たぶん全国的には全然盛り上がっていないはず。そこで、名古屋出身のワタクシが、(さして興味はないけれど)地元のために一肌脱ぐのでございます。と言っても、ワタクシ、この「愛・地球博」を見てきたわけではございません。情報はすべて、発売中の公式ガイドブックからの受け売り+ワタクシの独断と偏見でございます。興味のある人もない人も、しばしお付き合いのほどを...

まず、この万博会場、スッゴイ田舎でございます(付近の住民の方ゴメンナサイ)。いままでは「愛知青少年公園」という広大な公園があった場所なのでございますが、この公園、(以前行なわれたデザイン博のように)なにかと他のイベントに流用されることが多く、今回はこの「愛・地球博」のために、閉園の憂き目でございます。さんざん男に利用され、あげくの果てに捨てられた女のようなものでございます。今回の万博が大盛況であれば、その“女”の怨念も浮かばれましょう。開催一週間前にいたしまして、おもいっきり縁起の悪いことを言っているワタクシでございますが、関係者の方々、どうかお許し下さいませ。

ちょっと脱線いたしましたが、この万博会場、かなりの郊外にありますので、余裕を持って出かけるのが肝要でございます。そこで注意点がございます。最寄り駅から会場までは、「リニモ」と呼ばれるリニアモーターカーが運行しております。普通の線路を引けばいいものを、名古屋人の見栄でそんなものを導入するから、そこの区間だけ搬送能力がガタ落ちでございます。太いホースが出口の直前で踏まれて細くなっているようなものでございます。それを鉄道会社から指摘され、慌ててシャトルバスを導入したようでございますが、会場直前での混雑は、たぶん避けられないのでございます。近くまで来ているのにちっとも進まないという、「初詣の混雑状態」を想像していただければよろしいのでございます。

そして、まだ問題点がございます。新しくできた中部国際空港でございます。だだっ広く、かつアミューズメント要素がある施設なので、当分の間は利用客以外に「物見遊山(ものみゆさん)客」が大勢いる状態で、たいへん混み合っております。空港経由で来られる方も、かなり余裕を持って行動すべきでございます。まぁここは、「空港もリニモもパビリオン(アトラクション)のひとつ」と考え、並んで利用するぐらいの考え方がよろしいのではないでしょうか。

地元の人間のアドバイスといたしましては、とにかく「JR名古屋駅」まで出まして、「エキスポシャトル」という直通の電車(中央本線)で最寄り駅「万博八草駅」まで行き、そこからシャトルバスかリニモで会場まで行く、というのが安全ではないでしょうか。それでも、名古屋駅から会場までは1時間、中部国際空港から会場までなら2時間ほどの所要時間がかかるはずでございます。くれぐれも地下鉄で行こうなどと思わないこと。地下鉄で行くとその日の内に到着しないかもよ(ウソ)。また、エキスポシャトルは、多少遠回りでも始発の名古屋駅から乗った方が、座れる可能性が高く、賢明でございます。

交通機関の説明ばかりになっておりますので、そろそろ内容の説明でございます。と言っても、公式ガイドブックの内容は、そのほとんどが“完成予想イラスト”なのでございます。このガイドブック、本文の途中に頻繁に広告ページが挿入されていて、読んでいてトッテモ落ち着かないすばらしいガイドブックでございます。せめて、広告ページは巻末にまとめていただきたかったものでございます。

アラアラ、また脱線してしまいましたが、そのガイドブックによりますと、121もの国が今回の愛・地球博に参加しているようでございます。まったく意外でございます。多くの国が参加しているにもかかわらず、そのように感じられないのは、パビリオンのほとんどが小ぶりだからでございましょう。大阪万博のような、大規模で奇抜なデザインのパビリオンを想像していると、足をすくわれるのでございます。

というのも、今回の万博は“直方体の形”をしたパビリオンが多いのでございます。工事現場の足場のようなフレームを組み立て、パネルを張り、その上に外装を施したみたいな。よく言えば、劇団四季の臨時特設劇場、悪く言えば、お祭りの見せ物小屋(あぁ、関係者の方、重ね重ねゴメンナサイ)。万博のサブテーマのひとつに「循環型社会(エコーコミュニティー)」とあるぐらいですから、各パビリオンとも、解体後の資材の再利用まで考えているんじゃないか、と思わせるような作りなのでございます。

もっとも、大阪万博のころは景気もよく、いい時代でございました。世界的な不景気のこの時代に出展するというのは、各国ともなかなかたいへんだったと思います。展示品や資材を載せた船が、この前のマレーシア沖の地震で遭難してしまった国もあったようでございます(だから、もっと宣伝してやれよって感じです、ほんとに)。そのような経済的事情などもあるのでしょう。建造物そのものにはお金も手間ひまもかけられないので、そのかわりに内容で勝負というのが、今回の傾向ではないでしょうか。ぶらぶら散策して奇妙な形のパビリオンを眺める、といった楽しみ方はあまり期待できそうにはないですね。みなさん、頑張って、並びましょうね。

その中でも気を吐いているのが企業系のパビリオンでございます。「三菱未来館」「日立グループ館」「ガスパビリオン」「電力館」なんて、大阪万博を知っている方々には懐かしい名前での出展パビリオンもございます。場所も正面ゲートの両サイドという一等地。こういったパビリオンは、長蛇の列ができるものでございます。あらかじめ内容やゲートからの道順などを下調べしておいて、朝一番に入場して、ねらい打ちでお目当てのパビリオンに直行するのがよろしいでしょうね。

というわけで、紹介してきましたが、その長蛇の列に関係いたしまして、今回の万博には重大な問題点があるのでございます。たぶん、これを解決しておかないと大変な大惨事に繋がるんではないかという問題点なのですが……長くなってまいりましたので、そのお話しは次回『愛・地球博、傾向と対策 後編』でお話しすることにいたしましょう。あぁ、盛り上げようと思っているのに、盛り下げる内容しか思いつかない。重ね重ね重ね、関係者の方々ごめんなさい。

ではでは、次回をお楽しみに。名古屋薫でした。つづく...

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