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2004/12/24

あなたはサンタを信じますか?

湯飲み八分目ほどの熱燗を作りまして、“ふぐのひれ”を二・三枚、パラリと放り込みます。湯飲みにフタをして数分間蒸らしますと、何とも言えぬ香ばしい“ふぐのひれ酒”の出来上がりでございます。寒い夜などには、また格別でございます。名古屋薫でございます。

さて、今日はクリスマスイブでございます。サンタさんがクリスマスプレゼントを宅配する日でございます。みなさま方がどのように認識していらっしゃるかは存じませんが、サンタクロースは存在するのでございます。ミッキーマウス(R)やドナルドダック(R)の“中の人”などいないのと同じぐらい、サンタさんは存在するのでございます。

と、妙にサンタさんの存在にこだわるワタクシでございます。実際にサンタが存在するかどうか、それは大人の分別に任すといたしましょう。しかし、小さな子供がサンタクロースを信じられるかどうか、それは“大人の努力”にかかっているのでございます。

ワタクシの幼少の頃のクリスマスイブと言いますと、母親が小さなクリスマスケーキと、サイダーのようなウソシャンパンと、鶏の足の丸焼き(こんな表現しかできなくて申し訳ない)を買ってきたものでございます。さんざん食い散らかして、疲れに任せて寝てしまい、目が覚めるとクリスマス(25日)の朝でございます。枕元にはブーツに入ったお菓子の詰め合わせが置いてあったものでございました。

そして、枕元のささやかなプレゼントに気付くワタクシに、母親は毎年おきまりの演技をするわけでございます。そう、ワタクシといっしょに驚いてみせるわけでございます。ワタクシ、子供心にサンタクロースの存在を心から信じ込むわけでございます。

しかし、母親の演技に騙されていたワタクシが、今度は母親に対して「騙されたふりをする」演技をするような年頃に成長するわけでございます。それをお互いが感じたとき、自然にそのクリスマスの朝の儀式は終了したのでございます。サンタクロースのおじさんが、「夢」から「伝説」に変った瞬間でございます。

子供に夢を見させるというのは、大人から子供への「愛情」でございます。愛情であると同時に、「義務」であるかも知れません。無限の可能性を秘めた幼少期に見る非現実的な夢と、大人が見る現実のしがらみに縛られた夢は、まったく異質なものでございます。適切な時期に適切な夢を与えられなかった子供たちが、大人になってからその未体験部分を補おうとしても、不可能なのでございます。

「大人になったら何になりたい?」 小さい頃そう聞かれて、よく「電車の運転手」と答えたものでございました。電車や地下鉄に乗ると、必ず運転席のすぐ後ろに陣取って、運転手気取りで進行方向を見据えていたものでございました(今もよくやりますけどね)。電車の運転手になるためには何が必要か、そんなものは小さな子供には関係ございません。ただ単純に、運転手になりたかったのでございます。

理屈抜きというところが、子供の夢のいいところでございます。将来何になりたい? と聞かれて、「ゴジラ」とか「セーラームーン」とか答える子供がいてもいいのでございます。小さいときに「理屈ぬき」を十分体験しておくと、大人になってから「理屈の抜けない」世界と上手にお付き合いが出来るようになるのでございます。

最近の子供は、学校の成績であるとか将来の進路であるとか、現実を直視させられることが多いようでございます。将来の目標が「○○大学」とか「△△商社」なんて言う小学生もいるようでございます。逆に「人間は死ぬとどうなるか」というアンケートに対して、5人に1人の子供が「生き返る」と答えたという調査結果のように、本来見据えなければいけない「死」という現実を、夢の世界と混同しているという反面もあったりするのでございます。

月にウサギはいないし、足の長い火星人も存在いたしません。科学の発達とともにどんどん夢の少ない世の中になっているのかも知れません。だからこそ、残った夢は大事にしましょうよ。そして、子供に夢を見させるのは、大人の義務であり愛情表現でもあるのです。今宵は、サンタクロースおじさんの白いヒゲに、乾杯!

といったところで、今回はこのへんで。
なんか、去年も今頃に「イマジン=夢」なんて題名で配信してましたよね。まぁ、成長の無いワタクシ名古屋薫をお許し下さい。このメールマガジンは、毎週金曜日に配信“予定”になっております。なかなか予定通り配信出来ず、読者のみなさんをお待たせすることが多いことを、深くお詫び申し上げます。では、良いクリスマスをお過ごし下さい。名古屋薫でした。

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コメント

 サンタクロースはいると思いますよ。今年も北米航空宇宙防衛司令部の追跡を振り切ったらしいです。大したものです。動画も探せば出てくると思いますよ。”真っ赤なお鼻”も見られるはずです。

 事の起こりは子供からの問い合わせの電話だったそうです。その子は考えたのでしょう。「今、サンタはどこら辺を翔んでいるんだろう……」
 疑問に思ったら聞く。基本です。誰に聞いたらいいか、考えた末の結論が”北米航空宇宙防衛司令部”。北アメリカ大陸の空を、殆どレーダーでカバーしています。ミサイルだって見つけて対処出来るんだから、サンタだっていけるんじゃないの? 素晴らしい発想です。そして問い合わせる子供が毎年、ドンドン増えていったのです。

 北米航空宇宙防衛司令部も負けていられません。毎年膨大な問い合わせを受け、知らぬ存ぜぬでは名がすたる。考えました。その結果、”サンタクロース追跡実況放送”(タイトルはうろ覚え)を始めたわけです。今年も全力でやってましたよ。捕まりませんけれど。サンタ、流石です。

 これって大人が楽しんでるんじゃないんでしょうか? 毎年、「今年はどうする?」なんて会議、開いてると思うなぁ。

投稿: 若月 | 2009/12/28 23:55

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