綺麗な日本語使ってますか
一週間のごぶさた、名古屋薫でございます。全国的に世の中は大晦日へまっしぐらでございます。クリスマスも終わり、もはや年末・年始は目前に迫ってきております。一年で一番テレビがつまらなくなる年末年始ウィークが始まるのでございます。もっとも、ワタクシ、最近ではテレビとかほとんど見なくなっちゃいましたけどね。
数日ほど前のこと、たまたま深夜にそのテレビを見ておりますと、日本画の趣味講座の総集編を放送しておりました。講師は、あの片岡鶴太郎さん。そして、そしてでございます。生徒のメンバーがただ者じゃぁない。どれくらいただ者じゃないかって言いますと、まぁ、お聞きなせぃ。
講師:片岡鶴太郎。
生徒:仁科亜季子、高橋英樹、田中好子、岩崎宏美!
日本画の趣味講座という地味な番組に、このメンツをそろえられる旧国営放送ってスゴイ。と思いつつ、なにげに見ておりましたら、それが、ドンドンのめり込んでしまい、明け方近くまで、4回放送分の2時間近くもテレビにくぎ付けになっちゃったのでございます。
さて、その番組ですが、鶴太郎さんの人間性でしょうか、実にほのぼのとしているのでございますね。生徒さんたちも、まるで子供のように先生のお手本の筆先をのぞき込んでいるのでございます。まるで、電車の先頭に陣取る運転手気取りの子供のように。あるいは、お菓子屋さんのケーキ工房をガラスに顔をくっつけてのぞき込んだ子供のように...
日本の芸能界の重鎮の方々が、子供のように和気藹々と日本画を習い、最終回には涙して卒業式を迎える。なんだか、趣味講座ではなく、ほのぼのとしたドラマを見ているようでございました。
さて、その鶴太郎さんの日本画の才能は有名でございますが、その才能もさることながら人間性も大変なものでございます。まず、芸ごとに対してとても謙虚でございます。「自分はまだまだ未熟者ですから」という想いが、生徒さんたちに安心感を与えるのでございましょうね。そして日本画を大変深く理解していらっしゃって、その理解力の深さゆえに、実に力を抜いて芸術に向かっております。接している人が心和むゆえんでしょうね。
眠たい目をこすりながらその番組を見ておりましたら、あるCDを聞きたくなりました。今回はそのCDをご紹介して今年のメールマガジンの締めくくりにいたしましょう。岩崎宏美さんが最近素晴らしいCDを出しております。昔の曲のカバー集なのでございますが、岩崎宏美さんがその圧倒的な歌唱力で実に丁寧に日本語を歌いきっております。
最近の曲は、日本語を丁寧に歌うにはあまり適しておりません。日本語が持つ本来の自然な抑揚やリズムを「あえて」無視した曲作りをしているからでございます。それに対して、岩崎宏美さんがデビューした頃は、日本語の美しさに逆らわない名曲が多くございます。その当時の名曲を、より成熟した岩崎宏美さんが、丁寧に歌っております。透明感のある歌声、説得力のある節回し。ぜひ機会がありましたら、聞いてみて下さいませ。
さてさて、ワタクシ名古屋薫も「謙虚に」「自然体で」「力を抜いて」という基本方針を目標としてはいるのでございますが、まだまだ難しいでございますね。というわけで、まだまだ未熟な名古屋薫、来年もがんばるのでございます。皆様方よろしくお付き合いのほどお願いするのでございます。
それでは、みなさん、よいお年を。名古屋薫でした。次回は、1/2(金)頃の配信予定でございます。お楽しみに。
【ご紹介したCD】
・岩崎宏美 『Dear Friends』 (TECN-30880 \3,000)
1.恋に落ちて(小林明子)
2.さらば恋人(堺 正章)
3.時代(中島みゆき)
4.あなたの心に(中山千夏)
5.恋しくて(BEGIN)
6.ブルー(渡辺真知子)
7.夢(さだまさし)
8.止まった時計(ASKA)
9.誰もいない海(トワ・エ・モア)
10.コバルトの季節の中で(沢田研二)
11.君と歩いた青春(風)
12.見上げてごらん夜の星を(坂本 九)
・岩崎宏美 『Dear Friends II』 (TECN-30944 \3,000)
1.白い色は恋人の色(ベッツイ&クリス)
2.五番街のマリーへ(ペドロ&カプリシャス)
3.もしもピアノが弾けたなら(西田敏行)
4.海岸通り(風)
5.秋桜(山口百恵)
6.真夜中のギター(千賀かほる)
7.早春の港(南沙織)
8.少年時代(井上陽水)
9.伝わりますか(ちあきなおみ)
10.恋文(中島みゆき)
11.12月の雨(荒井由美)
12.白いページの中に(柴田まゆみ)
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