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2002年3月

2002/03/31

書き方読本名古屋薫流

皆様方、名古屋薫でございます。

観(み)て参りました。『ブラック・ホーク・ダウン』。それも夜中の三時に。三時に観始めて観終わったのが朝の五時半。ワタクシ、ふつうその時間に映画を観に行きますと、十中八九(注1)途中で仮眠を取ってしまうのでございますが、この映画は寝られません、寝させてもらえません。なにしろ、二時間半の映画の“ラスト二時間(?)”が生々しい戦闘シーンの連続なのでございます。

アッ、気の弱い方は、映画館の後ろの方の席がよろしいかもしれませんね。何しろ、臨場感が、臨場、リン......アーーー!! RPGがこっちに向かって......アール、ピー、ジー..... って、薫、まだ余韻が残っております(注2)。

さて、映画の話はこのぐらいでってことで、あまり話しちゃうと面白くなくなっちゃうでしょ。で、今回のメールマガジンでございます。前回のは楽しんでいただけましたでしょうか? と言いたいところでございますが、どうも前回のメールマガジンは“書き応(ごた)え”が無かったのでございます。書いているワタクシに書き応えが無いのでございますから、読んでいるアナタサマにも“読み応え”が無かったのではないかと思っているのでございます。

思い返すに、どうも題材が映画というのは筆が鈍るのでございます。「まだ観てない人にも大丈夫なように」とか「ああ、なんて自分って映画の知識が薄いんだろう」なんて“邪念”が入るのがいけないのでございましょう。そこで、そこで、今回のテーマ『書き方読本名古屋薫流』なのでございます。作文や読書感想文が苦手っていう人は、今回のメールマガジンで開眼すべし。明日から編集長も夢じゃないってさ(注3)。

さあ、ワタクシ、筆が速いときはとてつもなく早いのでございます。ほとんど、話す速度と同じ早さで文章を書いているのでございます。また、筆が止まったときの筆の重さも格別でございます。何ヶ月も配信されないメールマガジンの読者の皆さんは、身にしみて実感されていると思うのでございます(注4)。

そもそも、作文といったものがトッテモ苦手な名古屋薫でございますが、あるとき開眼したのでございます。モットモ開眼してこんなもんかって言われそうですが、とにかく開眼したのでございます。

書こう、書こうとするから難しいのでございます。話そうとすればよろしいのです。目の前に聞き手の方がいらっしゃって、その人に向かって話しかけようとすればよろしいのでございます。今でこそ‘オフトンガール’の名古屋薫でございますが、以前はお水の花道‘ショーガール’。席に着けばお客様と小一時間連続でお話をするなんて事は日常茶飯事だったのでございます(注5)。

ただ、話そうと思っていることを、そのまま文章にしていくということは大変なことでございます。頭の中にドンドン次の言葉が溢(あふ)れて参りますので、それをどんどん文字に置き換えていかなければならないのでございます。モタモタしていると、せっかく浮かんできた次のフレーズが泡沫(うたかた)のごとく消えて逝(い)ってしまうのでございます。

そこで重要なのが入力方法。代表的なのはキータイプでございます。これはワタクシそこそこ早く打てるのでございます、エッヘン(注6)。手元にPCなどが有れば、これが最善でございます。英文タイプの教則本で覚えたワタクシのタイピングは、まあ一般的だと思うのでございますが、世の中には両手の人差し指だけで、ものすごい早さでタイピングされる文豪の方もいらっしゃいます。そう考えると、キータイプというものは「早ければよし、結果オーライ」(注7)でよろしいのではないでしょうか。

また、PCなどが無い場合は、手書き。これもよろしいでございますね。A4位の大きなレポート用紙に罫線を無視して書き殴るのでございます。それこそ新聞記者の速記術か中近東のアラビア文字のごとく、書いた本人以外、絶対に解読できないような書き殴りでございます。

書き殴りというと下品でございますが、その位速く書かないとバッファオーバーフロー(注8)で筆が止まっちゃうのでございます。ただ、レポート用紙を何枚も使い、荒々しく書いていくというのは、どこかスポーツ感覚があって健康的でございます。その際は、ボールペンか万年筆がよろしいですね。間違えたら消そうなんてミミッチイ事を考えると、また筆が止まるのでございます。

また、「録音」というのも試したのでございます。マイクに向かって話しかけるのでございます。ただ、これは恥ずかしい。“実際に”話すというのは、目の前に相手がいないと大変難しいのでございます。また、録音した自分の声を後から聞くというのもこれまた気持ち悪いもので、有る意味自分の声でありながら‘拷問のような作業’なのでございます。

あと、新しもの好きなワタクシ、ViaVoiceというのも試したのでございます。マイクに向かって話しかけると、そのまま文字に変換してくれるという天下のIBMブランドのソフトでございます。これも、全然ダメ。よほどワタクシの話し方には癖があるようで、誤認識に気を取られてお話どころではないのでございます。誤認識を気にせずどんどん話し進めると、これまた後から読み直したときに、何だか分からない大笑いの文章が出来たがっていたりするのでございます(注9)。

というわけで、皆様方、作文の苦手な方はどうか話しかけるようにして書いてみてはどうでしょうか? キータイプの上手な方で有ればPCで、そうでない方は、「ミミズ文字手書き自己認識-後で大変方式」がよろしいカト。ただ、この『文章作成名古屋薫流』にはひとつ欠点が...そう、お気づきですね、だらだらと文章が長くなるのでございます。

さあ、今回も結構長い文章になってしまいました。最後まで読んでくださった読者の方々、ありがとうなのでございます。そこで、次回の予告編。世の中景気が悪うございますが、その不景気を吹っ飛ばすようなすばらしい考えが閃(ひらめ)いたのでございます。もしみんなが一致団結してこの方法を実践すれば、日本中が好景気の渦に...というすばらしい方法でございます。エッ、何をするかって? それは次回のお楽しみということで。

それでは、次回をお楽しみに。名古屋薫でございました。バイバーイ。

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(注1)【十中八九】
  じっちゅうはっく−“ほとんど”という意味でございます。
  麻雀の役ではございません。

(注2)【RPG】
  旧ソ連製ロケットランチャー「RPG-7」のこと。プレステや
  スーファミじゃナイYO。

(注3)【明日から編集長も夢じゃないってさ】
  書いていて自分ながら意味不明、まあこんなもんさ、勢いで
  書いてるときって。

(注4)【身にしみて実感されていると思うのでございます】
  まるで人ごとみたいですが、みなさまいつもゴメンナサイ。

(注5)【お客様と小一時間連続でお話を〜のでございます】
  そして、ミーティングでは新人を小一時間問いつめて。

(注6)【エッヘン】
  自慢してゴメンチャイ。

(注7)【結果オーライ】
  大昔、修学旅行でバスガイドさんが歌を歌ってくれたので
  ございます。題名もメロディーも忘れちゃったけど、「発車ー
  オーライ」というフレーズだけ、克明に覚えちゃっているので
  ございます。不思議ネ。

(注8)【バッファオーバーフロー】
  処理能力に比べて供給が速すぎるということ。この場合は「エエイ、
  まどろっこしい、忘れちゃったよ」という状態。よくCD-Rなど
  でいわれる「バッファアンダーラン」はその逆で供給が間に合わな
  いということ。例えれば「締め切りが目前に迫っているのに、全然
  ひらめかないよー」という状態。

(注9)【ViaVoice付属のヘッドセットマイク】
  使い道の無くなったViaVoice付属のヘッドセットマイクは、まあ
  まあ気に入っているのでときどきかぶって遊んでおります。ただ
  残念ながら、マイクとしてではなく純粋にカブリモノとして。
  そんなワタクシって、変?

  IBM,ViaVoiceはIBM Corporationの商標です。

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2002/03/17

My Favorite 『AI』

はーい、名古屋薫でございます。昨日の予告編に続きまして、今回のテーマ「My Favorite」(お気に入り)でございます。今回のお気に入りは映画「AI」なのでございます。「アッ、この映画まだ観てないから」といって読むのを心配していらっしゃる方、映画のストーリーに関して触れるつもりはございませんから、そんな方も安心してこのメールマガジンをお読み下さいませ。

かつてワタクシ名古屋薫、「誰が映画なんかで涙を流すもんかい! 映画会社の陰謀にはアタシャ乗らないよ」なんて息巻いておりました。はてさて、どうして映画で泣かないゾなどと固執していたか? それにはワタクシ名古屋薫の映画に対する深ーい思い入れ(思いこみ?)があるからなのでございます。

皆様方、アメリカ映画のステレオタイプというのをご存じでしょうか? ステレオといっても音響機器ではございません。アメリカ映画の典型的なパターンという意味でございます。ワタクシ、そのアメリカ映画の典型的なパターンというのがあまり好きではない(なかった)のでございます。

■ステレオタイプ−その1『殺しゃいいってもんじゃないでしょ』■
悲しい映画にしようと思ったら、最後に誰かを殺しちゃう。これってアンチョコじゃない? 本当にその登場人物をそこで殺さなきゃいけないのか?って問いつめたい、小一時間問いつめたい。殺して出番少なくして俳優のギャラを節約したいだけちゃうんかと(ワタクシってこのパロディー、好きだよねー)。

人が死ぬということはもちろん辛いことでございます。たとえ、それが映画の中の登場人物だとしても... しかし「死にたいほど辛いのに生き続けなきゃならない」とか、「お互い生きているのに、会うことが出来ない」なんていう別の意味でもっと辛いことも、この世の中には有ったりするのでございます。

どうもアメリカの文化というものは(アメリカ人は日本のオカマに言われたくないネって思っているでしょうけどね)デジタル的で、白か黒か、善か悪か、生きるか死ぬかといった両極端の考え方に偏っちゃうみたいでございます。その中間のファジーで曖昧で中途半端なポジション(国会議員の答弁のようなものかな)で表現するというのは苦手なようでございます。

いや、苦手というのは失礼かも。映画に起承転結を持たせ、最後は泣かせるか完璧なハッピーエンドのどちらかにしないと観客動員を望めない。アメリカ文化がそういった白か黒かの作品にしか反応してくれないといった、作り手側の事情もあるのでしょうね。そこで、そのハッピーエンドに関連してステレオタイプ−その2でございます。

■ステレオタイプ その2『そんなに地球を救いたいのか』■
悲しく終わらせようとすれば、登場人物を殺す。逆にハッピーに終わらせようとする場合、決まってアメリカが地球を救っちゃう。アメリカの方々は観てて気持ちがいいかもしれないが、ワタシャもう“アメリカ万歳映画”は飽きた−−なのでございます(アメリカの方々、読んでたらゴメンナサイ)。

「ドンドン自己主張しよーゼ」というアメリカ的な考え方。「自分のやったことを誇らしげに自慢するなんてはしたない」という日本的な考え方。まあ、これは文化の違いだからしょうがないと言えばそれまで。また、日本にも「大岡越前」や「水戸黄門」のような完全勧善懲悪的ドラマが存在するので、あまり大口は敲(たた)けないのでございます。

しかし、大岡越前や水戸黄門は“読み切り・読み捨て”ならぬ“見切り・見捨て”的な娯楽番組だからこそ許せるというもの。やはり、映画館まで足を運び、決してやすくない料金を払って観るのでございますから、「映画館でお茶の間ドラマみせるなー」という気持ちなのでございます。

さあ、さんざん屁理屈を述べて参りましたが、こうやってステレオタイプのアメリカ映画を毛嫌いして、「涙なんか流すものか」と言っていたのはちょっと前までのお話。今では、こういったステレオタイプの映画は「アメリカ版『おとこはつらいよ』だと思って」割り切って楽しんでいるのでございます。

また、毛嫌いして観ないでいると、仲間内の話題に乗れないのでございます。ポケモンを見損なったために次の日学校で仲間はずれにされちゃう小学生のようなもので、「世間の観(み)なる話題映画といふものを薫も観てみんとてするなり」という心境なのでございます。

泣かせる映画なら泣かせてもらえばいい。ハッピーエンドで終わるって分かっているような映画なら、安心して展開を楽しめばいい。そして、本当の自分の“お気に入り”は大事に観ればいい。そう思うのでございます。名古屋薫も丸くなったものでございます。「名古屋薫もヤキがまわったね」なんて言われる所以(ゆえん)でございます。

さあ紆余曲折の末、今回のテーマの「AI」についてでございます。この映画がステレオタイプなのかどうかは、敢えて申し上げますまい。ただ、デイビット役のハーレイ・ジョエル・アスメントの演技が何ともすばらしいのでございます。この子役、「ペイ・フォワード」といった作品にも出ておりました。そのペイ・フォワードもいい映画でございますね、ステレオタイプという点を除けば(アーア、ばらしちゃった、ペイ・フォワード観てない人ゴメンナサイ)。

そして、ジゴロロボット役のジュード・ロウもなかなかかっこいいのでございます。彼が以前出ていた「リプリー」という映画は非ステレオタイプの映画でワタクシのお気に入りのひとつでございます。そのジェード・ロウが出ているという点でもこの「AI」、お気に入りなのでございます。

また、本音の本音を言うと、去年破壊された例のビルが、映画の中でどうなっているかなんていう、きわめて不謹慎な興味もほんの少しだけ有ったりしたのでございます。

さてさてさて、今回こそ短くまとめようと思っていたのでございますが、またまた長文になってしまいましたネ。今回はワタクシのお気に入りの「AI」にかこつけて、アメリカ映画のステレオタイプについて申し上げさせて頂きました。アッ、そうそうステレオタイプでもう一つ気に入らないことがございました。

■ステレオタイプ その3『非常事態でもラブシーンかい』■
これは皆さん分かりますね。まあ、これは映画の中のお遊びということで...

では、次回をお楽しみに。名古屋薫でございました。

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2002/03/16

『シーメール白書』をご存じ?

みなさま方、お久しぶりでございます。名古屋薫でございます。

さて、今回も性懲りもなく天下のまぐまぐから「(゜Д゜)ゴルァ! はよメールマガジン書かんかい! 読者の皆さんが寂しがっとるだろうが、ボケッ!」(実際にはもっと丁寧なメールですよ、念のため)というおしかりのメールで、小一時間問いつめられ(ちょっと前に2chで流行ったパロディーです。意味不明の方は気にせず、読み飛ばしてくださいませ)、そのおしかりの言葉を実直に受け止め、黙々とメールマガジンを書いている次第でございます。

そもそも、このメールマガジン、自分で決めたこととはいえ「不定期」というのがいけないのでございましょうね。自分で言うのも何ですが(ホントネ)、ワタクシ名古屋薫、締め切りが有るお仕事の場合チャント間に合わせているのでございます。もし読者の方の中にまぐまぐの関係者の方がいらっしゃって、三日おきぐらいに「(゜Д゜)ゴルァ! メーマガ書かんかい!」なんて送られてきたら、必死に書くのでしょうね。(笑)(ゴルァ! 何甘えとるんだー・・・天の声)

その締め切りの有るお仕事ですが、今回、ニューハーフ専門誌『シーメール白書』 vol.54(光彩書房 3/15発売)に「名古屋発あなたへ」という題名でエッセイを書いております。まあ、内容はいままでワタクシがメールマガジンに書いてきたことの焼き直しみたいなものでございますから、このメールマガジンを読んできていらっしゃる方々には、あまり新鮮味のあるエッセイではないでしょう。まあ、シーメール白書を手に取るようなことがございましたら、チラッと見ていただければ、光栄でございます。

さて、今回はちょっとしたお知らせのみでございます。常日頃、長々としたメールマガジンを書いてしまい、読まれる方もさぞかし大変だろうという思いから、出来るだけ手短なものを、細かいインターバルで配信していこうなどと、反省しております。

■■というわけで、次回の予告編■■
映画「AI」のDVDを買いました。次回は「My Favorite その1」と題して、映画「AI」、そしてアメリカ映画にたいする独断と偏見をお送りしたいと思っております。皆さんの期待を裏切らないように数日中には配信します。いつもなら、ここで「する予定です」なんて書くから自分に甘えが出るのでしょうね。今回は出します。数日中に。いや数日中なんて言わずに、明日(日曜日)に配信します。(あーあ、言い切っちゃった。大変だぞー...)−−名古屋薫の影の声

では、今回はこのへんで失礼いたします。次回をお楽しみに!

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