« あなたは感動スルハ、サセルハ? | トップページ | ヴァーチャルネズミに託す夢は? »

2000/07/11

ヒカルハ、マイハ、それとも?

ワタクシ、文章を書くときは勢いと思いつきで書いております。その結果ついつい文章が長くなり、皆様方から読みにくい、もっと簡潔に、と言ったようなご指摘を受けております。そのただでさえ長いメールマガジンを前回は2通も重複して送ってしまったようでございます。同じような失敗をするメールマガジン執筆者を、内心、腹の底で笑っておりましたワタクシでございますが、今回は思いっきり笑われる側に回ってしまったのでございます。

さて、今回は時事ネタ、倉木麻衣と宇多田ヒカルのパクリ騒動を取り上げたいと思うのでございます。

ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、簡単にご説明いたしましょう。ことの発端は、宇多田ヒカル嬢をゲストに迎えたある音楽番組での司会者の発言。その番組中の会話で

     「倉木麻衣は宇多田ヒカルのパクリちゃうか?」

とその司会者、宇多田ヒカル嬢に対して発言してしまったのでございます。そして、そのときの雰囲気、ノリだったんでしょうね、宇多田ヒカル嬢も何となくそれを肯定しちゃうような表現をしちゃったのでございます。

その経緯(いきさつ)が耳に入ってしまった倉木麻衣姫、心中穏やかではございません。泣くは騒ぐは落ち込むは、挙げ句の果てに「かくの精神状態では、宮中への参内(さんだい)など能(あた)わず」(登校拒否したってことですよ)、と言って、オロオロと泣き崩れるばかり。さて慌てたのは、倉木麻衣姫の事務所の若年寄の面々。宇多田ヒカル及びその番組の放送局に物申さんとて直訴したのでございます。

しかしながら、本当に慌てたのは当の宇多田ヒカル嬢本人。ご自分の番組内での軽い発言が、次の日のスポーツ新聞、芸能スクープ番組をあれほどまでに賑(にぎ)やかすとは思いもしなかったのでございましょう。狼狽(ろうばい)、錯乱する倉木麻衣姫に、只、只、陳謝するばかり。放送局、宇多田ヒカル嬢の陳謝をもって、この騒動の火、ひとまずは鎮火したのでございます。

まあ、ちょっと演出がかってはおりますが、だいたいこんな感じの事件なのでございます。宇多田ヒカル、倉木麻衣、どちらも17歳のうら若き乙女(乙女)でございます。“大人連中の腹黒い演出”についつい利用されてしまったのでございますね、きっと。

そもそも、“すべての芸術は模倣(もほう)から始まる”のでございます。芸術を学ぶ者が先人の偉大な作品を元に習作を作るというのはごく当たり前のこと。ましてや、倉木麻衣は宇多田ヒカルの大ファンだということ、自(おの)ずから芸風が似てくるのは当然なのでございます。

この際、パクリかどうかなどということは重要では“ない”のでございます。重視すべき点は「ヒカル、麻衣、両者ともに本物」ということでございます。二人のCDの売り上げがそれを証明しているではございませんか。両者の芸風、確かに似てはおります。しかし、例えていうなら三ヶ日蜜柑が和歌山蜜柑に似ているからと言ってクレームをつけたりいたしますか? 富士リンゴがむつリンゴを肖像権侵害で訴えたりするでしょうか? それでも、三ヶ日蜜柑も和歌山蜜柑も富士もむつも、みんな個性を持った“一流”なのでございます(ちょっと無理な例えだったかな)。

ワタクシ、宇多田ヒカルの歌唱力は並大抵ではないと思っているのでございます。その宇多田の歌に似ていると言われることは、倉木麻衣の歌唱力も並大抵ではないということだと思うのでございます。その同じように並大抵でない歌唱力の方に、美空ひばりさんがいらっしゃいます。このひばり様、実はジャズボーカルもオチャノコサイサイノ強者なのでいらっしゃったのを、皆様ご存じだったでしょうか?

ところがこのひばり様、あの歌唱力とは対照的に楽譜を読むのは苦手だったと伝えられております。しかしながら実にクリアーなジャズボーカルを歌われておりCDも発売されております(日本コロンビア COCA-70172)。その歌い方が、かの“ナッキンコール”に酷似しているところをみると、おそらく、ナッキンコールのテープかレコードを何度も聴いてコピーしてしまったのでございましょう、恐るべし、ひばり様の歌唱力なのでございます。

そもそも芸術っていうのは、送り手と受け手との間で成立するもの。すごく大衆的な言い方をすれば、“売れているモノが本物”なのでございます。売れずに‘まがい物’扱いをされていた作品や芸術家が、違う年代や違う土地で本物扱いをされるということもあるのでございます。そう考えると、芸術作品っていうのは、一般大衆に依存するしかない‘はかない’存在なのでございましょう。もちろん、そういった一般大衆に媚び諂(へつら)うのを嫌う芸術家の方もいらっしゃいますが、そのような芸術家の方々はひどく‘マニアック’な存在にならざるを得ないのでございます。

さて、宇多田ヒカルと倉木麻衣との騒動を発端に、お話を展開してきたのでございますが、当のワタクシ名古屋薫は小柳ゆき派なのでございます。この御三人、折しも皆17歳という年齢。ここのところ、17歳の少年がなにやら凶悪な犯罪を犯したりしておりますが、17歳頃と言えば感受性や正義感などがもっとも敏感になる年頃でございます。いい目が出れば大スター、悪い芽が出ると猟奇事件の犯人になっちゃうのでございます。全国の17歳の方々、この「名古屋薫のShe-mail」を読んで、大スターを目指して欲しいのでございます。

では、今回も長くなってしまった「名古屋薫のShe-mail」、最後まで読んでいただきお疲れさまでございます。それでは、次のお話をお楽しみに!バイバイ...

<<P.S.>>

 ワタクシのメールソフトの操作ミスで、6/30前後に頂いたメールを何通か失っております。その頃にメールを送ったのに、まだ返事を頂いていないよ・・・って言って悲しんでいらっしゃる方、ご一報ください。

|

« あなたは感動スルハ、サセルハ? | トップページ | ヴァーチャルネズミに託す夢は? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ヒカルハ、マイハ、それとも?:

« あなたは感動スルハ、サセルハ? | トップページ | ヴァーチャルネズミに託す夢は? »