オカマ大辞典追補】「カマカマしい」
名古屋薫でございます。ETV特集(NHK教育)--99/8/31放送「メールマガジン~増殖する心の小宇宙」はご覧になられましたでしょうか? 何人かの方が、メールマガジン執筆者として紹介されておりましたが、まったくみんな普通の方々でいらっしゃるんですよね。かつて、ワープロが出始めたときには、自分の文章が活字レベルで印刷されるというだけでその得も言われぬ感覚に酔いしれたものでした。今やパソコン一台あれば、自分の文章を世界中に発行することが出来るようになったのです。それも何の資格も技術も必要とせずにですよ。
今までは一部のプロフェッショナルな人たちによって造られていた文化や芸術が、今やパソコンやインターネットのおかげで、一般大衆にも手の届くものとなり、そのため私のようなオカマのくだらない愚痴話を皆様方に聞いていただけるようになったのでございます。 ああ、有り難い世の中になったものでございます(合掌)。
さて、今までに2回ほど取り上げた話題「オカマ言葉のルーツを探せ」の続編でございます。この題材は思いつく度に何度も取り上げたいと思いますので、今回より「オカマ大辞典追補」という形で小さな配信を何度もお送りしていくつもりでございます。そこで、今回の話題、「かまかましい」でございます。どうぞ、お楽しみ下さい。
●かまかましい
お化粧の仕方や仕種・立ち振る舞い、しゃべり方などが、「オカマっぽい」ということ。ニューハーフに使うことが多いが、普通の女性に使うこともある。ただし、いくら仕種などが女っぽくても‘化粧をしていない男性’には使わない。
用例:「今日はすごい厚化粧ね。ちょっとかまかましくない?」
最近、名古屋薫はなにげにこの「かまかましい」という言葉を使ってしまうのでございます。よく使うわりにはどこでこの言葉を仕入れてきたのかが全く覚えがないのでございます。ひょっとしたら私が造った新語なのではと思っちゃったりするものですから、ますますこの「かまかましい」という言葉に愛着がわく今日この頃なのでございます。
「かまかましい」の「かま」は当然「おかま」の略でございます。確か「カマカマ」というゲイバーが都内にあったように記憶しています。そのカマカマという語が妙に記憶に残っていて、いつの間にかオカマっぽいという表現をするときにそのカマカマという語を形容詞化して使い始めちゃったのではないかと思うのですが、前述の通りこの言葉のルーツは分かりません。
かまかましい代表例を申し上げますと、私どもの業界の大御所、カルーセル麻紀さんでございますね。独特の化粧、話し方、立ち振る舞い、オカマの代表選手でございます。また、この言葉、必ずしもオカマに使うとは限りません。女性でも例えば、‘秋野陽子’さんとか‘小林幸子’さんなども妙にかまかましさを感じられるお人でございます。ひょっとすると、自己主張の強い人はかまかましくなるのかも知れません。
ところが、最近はこの「かまかましい」ニューハーフが減ってきているのでございます。ニューハーフが普通の女の子に近づいているのでございましょうか? 普通の女の子と見分けが付かないようなノーマルなニューハーフが増えてきているのでございます。しかしながら、かまかましくないからと言って自己主張が無いかというとそうではないのでございます。ちゃんと自分のポリシーを持っていて、結構頑固だったりするのでございます。
女の子の世界は売手市場、商品である女の子に会わせて男性が尻尾を振って追いかけるというのが一般的でございます。それに対してオカマの世界は買手市場。お客様のニーズに合わせてオカマが一生懸命自分の芸を磨いてきたのでございます。そのオカマの世界も少しずつ売手市場の女の子の世界に変化しようとしているのでございましょうか。そんなことをふと思っちゃったりするのでございます。
一昔前は、オカマ(ゲイボーイ)といえば、水商売かあるいは夜な夜な街角に立ってお客を引くかしかなかったのでございます。それに比べれば、今どきのニューハーフはお仕事の選択肢が広がってきております。OLやアルバイトなどにもニューハーフはどんどん進出してきております。ニューハーフ本人に‘お仕事の能力’と‘世間一般に迷惑をかけない為のほんのちょっとの気配り’があれば、何も我慢して夜のお仕事に就く必要はもはやないのでございます。
さて、こんなところで「かまかましい」という言葉、お分かりになったでしょうか。また思いついたときにオカマ大辞典追補、お送りしたいと思います。では、次回の配信をお楽しみに。
「人生、待っているときが一番楽しいものでございます(ウフフ)」
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